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ここでは、「将来の夢や目標をもっているか」という設問を通して、児童生徒の将来に対する意識と全教科平均正答率との関連についての調査結果を述べる。 |
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ア |
「将来の夢や目標をもっている」について |
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図1 「将来の夢や目標をもっている」の回答状況 |
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「当てはまる」
と回答した児童生徒の割合が小学5年71.8%、小学6年67.91%、中学1年62.6%、中学2年43.0%、中学3年44.6%となっている。「どちらかといえば当てはまる」と回答した児童生徒の割合を合わせると、小学校では80%を、中学校では70%を上回っている。全体として、学年が上がるにしたがって、「将来の夢や目標をもっている」と回答した児童生徒の割合が低くなっている。[図1] |
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図2-1「将来の夢や目標をもっている」の小学6年の経年比較
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図2-2「将来の夢や目標をもっている」の中学3年の経年比較 |
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小学6年と中学3年における「当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、平成23年度と比べると、増えている。しかし、「どちらかといえば、当てはまる」と回答した児童生徒の割合を合わせて比べると、大きな変化は見られない。[図2-1][図2-2]
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これからの指導に向けて |
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「将来の夢をもつ」ことと学習意欲には大きな関係があると考えられる。なぜなら、将来の夢を持つことで将来への見通しが明確となり、学習意欲が高まっていくと考えられるからである。夢をもたせることは、教科だけでなくキャリア教育や特別活動など学校教育全体で取り組むことが大切である。しかし、現状の学習と将来の夢についての関係があいまいになることで学習意欲が低くなる児童、生徒が出てくることも考えられる。そのため、現状の学習が将来のためにどのように役立っていくのか、あるいはつながっていくのかを実感させていくような支援を考えていくことが大切である。 |