
パソコンや携帯電話の普及により、生徒にとってインターネット環境は大きく変化しています。情報機器が身近な物になり、誹謗中傷や有害な情報などにより、生徒が被害者となる場合や、不適切な情報を発信しプライバシーや著作権を侵害してしまうなど、加害者となっている場合もあります。今後は、既存の法律や社会制度では想定されていなかった新たな場面に直面する機会も考えられます。このような状況の下で生徒に社会の一員として適正に行動させるには、既存のルールやマナーを理解させることに加えて、新たな場面に対応していける力を養う必要があります。単なる問題を起こさないための情報モラル指導ではなく、情報化の進展に対応し、法的観点やモラル的観点から考え、正しい行動ができる生徒を育てることが大切だと考えました。
そこで、本研究では、著作権侵害行為を題材に、言語活動を取り入れた、生徒に情報モラルへの関心を高め、理解を深めさせる授業づくりを提案します。 |