過程 |
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時配 |
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○ペリー来航後、江戸幕府が取った対応を調べ、どのようにして幕府の力が衰え、大政奉還に至ったかを考える。
○明治政府にとっての新しい国づくりの課題を予想する。 |
○幕府に対する不満や倒幕への流れを捉えさせるために、幕末に活躍した人物の活躍を調べさせ、不満を視点に関連付けながら考えさせる。
○幕府への不満や不平等な条約の内容から日本にとって不利益となるものを読み取らせる。この際、児童が予想した新しい国づくりの課題や疑問に思ったことを基に、学習問題を設定する。 |
1 |
大政奉還後、日本の政治や人々の暮らしはどのように変わっていくのだろう。
《学習問題T》
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調
べ
る |
○五箇条の御誓文の内容から、新しい国づくりの方針を調べる。
○明治政府が行った主な改革や政策について調べ、政治や社会の仕組みをどのように変えていったのか考える。 |
○江戸幕府への不満や不平等な条約と関連付け、新しい国づくりの方針を理解させるために、五箇条の御誓文を児童の予想と照らし合わせながら読み取らせる。
○具体的な改革や政策の目的と内容を関連付けて考えさせるために、内容、理由、結果を視点に調べさせる。
○調べさせた改革や政策を、目的に応じて中央集権化と富国強兵に分けて示し、これらが欧米諸国に早く追いつこうとしていたことを考えさせる。 |
1 |
○四民平等について、江戸時代の様子と比較しながら調べる。
○蝦夷地や琉球の様子について調べる。 |
○江戸時代の身分制度と対比させることで、人々のくらしの変化や、差別が残っていたことに気付かせる。
○中央集権化により、蝦夷地から北海道へ、琉球藩から沖縄県へと改称され、政府の統治下となったことを捉えさせる。 |
1 |
○文明開化によって、人々の生活は、どのように変わったのか調べる。 |
○人々の生活の変化に気付かせるために、町の様子や学校の様子の違いについて、江戸時代後半と明治時代の初めの絵を対比させ、服装や建物などの視点を基に調べさせる。 |
1 |
○新政府の政治に不満をもつ人々は、どのような活動をしたのか調べる。
○大日本帝国憲法は、どのような特色をもつ憲法か調べる。 |
○演説会の様子を描いた絵から当時の状況を読み取らせ、政府に不満をもつ人々がいたことに気付かせる。
○板垣退助や大隈重信、西郷隆盛、伊藤博文の働きについて、内容と理由を視点に調べさせ、関連付けることで、人々の不満が国会開設や憲法発布へつながったことを理解させる。
○立場に着目させて主な条文の内容を読み取らせることで、天皇に主権があり、議会や国民の権利は弱いことを捉えさせる。 |
1 |
○日清・日露の戦争が起こったことを知り、原因と内容、結果について調べる 。 |
○日清・日露戦争の風刺画や絵などを基に、戦争が起こった状況や原因を調べさせる。また、文書資料を基に結果として日本が勝利したことが、欧米諸国に日本の国力を認めさせることになったことに関連付けて読み取らせる。
○賠償金の使い道のグラフを読み取ることで、日本の軍備が更に拡張されたことに気付かせ、これにより、人々の不満が出たことにも触れておく。 |
1 |
○遣欧使節団や陸奥宗光、小村寿太郎などの業績から条約改正の流れとその背景を調べる。
○日露戦争後の韓国に対する日本の動きを調べる 。
○工業の発達とその問題点について調べる。 |
○ノルマントン号事件の風刺画や内容から不平等な条約の内容を想起させることで、条約を改正しようと努力した人々の働きに着目し、調べさせる。
○朝鮮を植民地にしたことで、日本に軍事的な力を付けたことを誇示できた反面、朝鮮民族としての誇りを傷つけたことや朝鮮や中国の人達への差別の意識が現在も残っていることに触れておく。
○工場数の増加のグラフから日清戦争後に急激に工業が発達したことを読み取らせる。一方で、公害の学習を想起させたり、労働時間を読み取らせたりすることで、弊害についても触れておく。 |
1 |
○北里柴三郎や野口英世などの業績と医学の発展について調べる。
○教育勅語によって、教育がどうなっていったのか調べる。 |
○科学の発展とともに、医学や文学などが発展したことに触れ、現在の文化や教育とのつながりを意識させる。
○個人よりも国を大切にする国家主義の教育が強まったことを捉えさせる。 |
1 |
考
え
・
ま
と
め
る |
○明治政府による政策を振り返る。
○明治政府が行った主な政策のよかった点や問題点を考える。
○論題に対して、自分なりの考えをもつ。 |
○
明治政府が行った改革や政策を総合的に振り返るために、目的や内容などを表にまとめさせながら確認する。
○「徴兵令」、「地租改正」、「殖産興業」、「学制」について、様々な立場や視点に立って、よかった点や問題点を考えさせる。これにより、「国の利益」を優先した一方で、「国民の生活」に不満が募ったことに気付かせ、この対立点から論題を設定する。 |
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論題 明治政府は国の利益と国民の生活のどちらを優先すべきだったのか。
《学習問題U》 |
○明治政府による政策について評価し、討論をする。
○討論した内容を加味して最終的な意思決定をする。 |
○論題について、自分の考えの根拠を基に討論させることで、考えの違いや根拠の違いから明治政府の改革や政策について深く考えさせる。
○考えの深まりには、根拠が増えることや変わることがあることを伝え、討論して学べたことを価値付ける。
○現在の社会にも同じ様な価値の対立があることに気付かせ、社会への課題意識をもたせる。 |
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