基礎的・基本的な知識・技能の習得と数学的な思考力・判断力・表現力の育成を目指します!

数学的活動を取り入れた授業モデル

単元「確率」の小単元「確率の意味」(3時間)における数学的活動を取り入れた授業モデルです。

2/3時間目、3/3時間目の展開の詳細がご覧になれます。

下の表中から指導案、ワークシートにリンクを設定していますのでご活用ください。

 

単元 確率 (啓林館)   

 1 確率の意味

  【・1・ 確率の意味】   全3時間

 

1/3

ねらい

・ 多数回の試行を行うなどして、不確定な事象の起こりやすさの傾向を読み取ることがで

 きる。

・ 確率に関心をもち、その必要性と意味を考えたり、不確定な事象の起こりやすさについ

 て調べようとする。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
本時の学習内容「確率の意味を知ろう」を知る。
教科書136ページの「とびらの問題」に取り組む。

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
硬貨を2枚投げたときの表裏の出方で、同じ面が出やすいか、違う面が出やすいかを予想する。
練り合う
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
2枚の硬貨を同時に投げて、そのときの表裏の出方(ア)、(イ)、(ウ)の実験結果を記録する。
 
(ア)
2枚とも表
(イ)
1枚は表で1枚は裏
(ウ)
2枚とも裏
硬貨を投げる回数を増やしていき、(ア)、(イ)、(ウ)の出た回数を記録する。
深める
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
教科書137ページの「みんなで話し合ってみよう」に取り組む。
相対度数を表したグラフから、相対度数のばらつきや変化についての傾向を読み取る。
まとめ
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
あることがらの起こることが期待される程度を表す数を、そのことがらが起こる確率ということを知る。

ねらい

・ 課題や操作活動に対して、興味・関心をもち、解決しようとする。
  ・ 意識せずに使ってきた確率の意味を改めて考え直し、本質を見抜くことができる。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
ペアを作り、数字当てゲームを5回行う。
2人で1本、ペンを準備してください。ペンの両サイドを持ち、一方の人が、1、2、3、4、5の中から好きな数字を一つ思い浮かべて、もう一方の人にその数を念じて伝えてください。もう一方の人はその念じられて伝えられた数を感じ取ってください。15秒したら一斉にその数を同時に口に出します。これを交互に5回繰り返します。
結果が、5回中何回同じになったかを、学級全体で確認する。
本時の学習内容「確率の意味を知ろう」を知る。

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
身近な確率を考える。
降水確率の意味を考える。活動の様子
宝くじはどれも同じくらいの割合で当たることを、特殊な数字に思える当選番号を引き合いに出して、感覚的に知る。活動の様子
練り合う
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
立方体型のさいころと、そのさいころの半分の体積になるように切った直方体型のさいころを振ったとき、同じ1の目はどちらが出やすいのかを予想する。活動の様子
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
立方体型のさいころと直方体型のさいころを実際に振って実験する。
活動の様子
まとめ
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
身のまわりには、確率がたくさんあることを確認する。

   ※ 詳細授業展開案とワークシートについては、旧教科書対応です。

ねらい

・ 実験の結果から傾向を読みとり、確率の意味を導くことができる。

・ 実験の結果を表やグラフに表すことができる。

・ 実験の結果から傾向を知り、確率の意味を理解する。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
前時(2/3)の授業の数当てゲームを振り返り、 どんな実験を行ったかを確認する。
本時の学習内容「確率の意味を知ろう」を知る。
 
深める
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
前時に実験した結果を表やグラフにまとめる。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
表やグラフを見て、気付いたことを発表する。
数学的活動 〔目の前の課題から、物事の本質を見抜こうとする活動〕
回数が多くなれば、割合は一定の値に近付くことに気付く。
確率の意味をグラフを通して実感する。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
実験結果から分かる確率や資料から求める確率を、さいころを投げたときと似た考え方で確率が求められることを確認する。

   ※ 詳細授業展開案とワークシートについては、旧教科書対応です。

     

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