生きて働く言語能力を育てる「国語科学習指導の具体策」を提案します!

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2 研究の実際
(1)佐賀県の生徒の実態
平成23年4月に実施しました佐賀県小・中学校学習状況調査の中で、これからの中学校国語科において求められている力やこれまでの調査において本県生徒に課題が見られた力を問うている調査問題を取り上げ、分析をしています。出題の趣旨や調査問題の具体的な内容、調査問題で問われている力やそれらの力を育むための指導について示していますので、これからの指導の参考にしてください。
中学2年生 大問2
学習指導要領に
おける領域・内容
B 書くこと(第2学年)
ア 社会生活の中から課題を決め、多様な方法で材料を集めながら自分の考えをまとめること
出題の趣旨
目的に応じて、必要な情報を関連付けて考え、資料を適切に引用するなどして、説得力のある文章を書くことができるかどうかをみます。
問題の内容
複数の資料を比べて読み、資料の情報と示された条件とを関係付けながら、理由を明確にして説明する問題です。
この問題で求められている力
この問題では,「朝食と体力との関係」について、複数の資料を比べて読み、レポート形式という条件に合わせて書く問題が設定されています。複数の資料を比べて読み,必要な情報を適切に引用するなどして,その理由を明確にして説明することが求められています。また、レポート作成上の留意点についても問われています。
指導法改善の手立て
広い範囲から情報を集め効果的に活用する能力を身に付ける必要があります。
新聞やインターネット、学校図書館や地域の図書館、公共施設などを利用した資料の収集などを行い、資料を比較検討しながら自分の考えをまとめるような言語活動を、取り入れる必要があります。
新聞や広告、パンフレットやポスター等様々な文章の形式についての特徴や効果などについて知り、必要に応じて、手紙文やレポート、報告文など、様々な文章の形式で書く活動を取り入れる必要があります。

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