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2 研究の実際

(2) 12の基本スキル

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(ア) 12の基本スキルの内容

 

本研究では、小林・相川(1999)が提唱した「12の基本スキル」と小林(2005)が提唱した「4種類12の基本スキル」を基に、「12の基本スキル」について次のようにまとめました。

 

【12の基本スキル】

〈基本的なかかわりスキル  
人間関係の基本となるスキル

@あいさつ
「だれにでも」 「自分から」「顔を見て」「笑顔で」「聞こえる声で」など、人間関係をつくるため基本となるスキル。
A自己紹介 
「自分のことを話す」「相手の顔を見て話す」「聞こえる声で話す」など、自分のことを相手に伝えるスキル。
B上手な聴き方
「話している人を見て聞く」「あいづちをうつ」「最後まで聞く」など、相手の話に意識を向け、受け止めるスキル。
C質問する
「分からないことを質問する」「内容を明確にして質問する」「順序立てて質問する」 「相手の都合に配慮して質問する」など、相手から情報を得るスキル。

仲間関係発展・共感的スキル〉  
仲間関係を維持し、発展させ、互いを支え合う関係をつくるために必要なスキル

D仲間の誘い方
「声をかける」「近づいたり手招きをしたりする」など、人間関係の形成や広がりを図るスキル。
E仲間の入り方
「自分から仲間に入れてと言う」など、新たな人間関係の形成や広がりを図るスキル。
Fあたたかい言葉かけ
「ほめる」「励ます」「心配する」「感謝する」など、相手の気持ちを良好にして人間関係を深めるスキル。
G気持ちをわかって働きかける
「相手の気持ちを読み取る」「共感する」「相手に働きかける」など、人間関係を親密にするスキル。

〈主張行動スキル〉 
自分の状況を理解し、よりよい人間関係を保つために必要なスキル 

Hやさしい頼み方
「困ったときだれかに頼む」「頼みたいことを明確にして頼む」「相手の都合を考えて頼む」など、自分の要求を伝えるスキル。
I上手な断り方
「理由を言って断る」という、対等な人間関係を維持するスキル。
J自分を大切にする
「不合理な要求を拒否する」「感情をコントロールする」など、自分を守るスキル。

〈問題解決技法〉  
人間関係上のトラブルについて、その解決策を考え出していく方法

Kトラブルの解決策を考える
「原因を考える」「解決策を複数考える」「解決に向けて行動する」「だれかに相談する」など、状況の改善に向けて複数の解決策を考え、自分に合った解決策を選択するスキル。
   

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最終更新日:2011-03-30