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授業展開案3 〜授業づくりの基本構想に基づく実践の提案〜 (「書くこと」の指導) |
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単元名 |
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説得力のある意見文を書こう |
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教材名(出典) |
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「考えるイルカ」(東京書籍 中学校2年)
「意見を書こう」(東京書籍 中学校2年)
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生徒の実態と指導のねらい |
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佐賀県の生徒の実態として、平成21年度佐賀県小・中学校学習状況調査の結果から、「読むこと」、「書くこと」、「言語事項」の2領域1事項に課題が見られました。特に「読むこと」では、「展開を押さえて正確に理解し、ものの見方をとらえる」ことに、「書くこと」では、「資料から必要な情報を取り出し、伝えたいことを明確にして書く」ことに課題があるため、年間指導計画の立案や単元構想に当たってはこの課題の克服を常に頭において考える必要があります。そこで、この単元では、説明的な文章の構成を利用して意見文を書くという言語活動を通して、「資料から必要な情報を取り出し、整理する力」、「構成や表現を工夫して伝えたいことを明確にして書く力」を身に付けることをねらいとしています。 |
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学習内容の系統性 |
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《既習単元》 |
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学年 |
単元名 |
既習の学習内容 |
1年生 |
「ハチドリの不思議」 |
・説明的な文章の構成や指示語や接続語の働き |
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「根拠を示して書こう」 |
・明確な根拠を挙げて意見文を書く |
2年生 |
「小さな労働者」 |
・情報を再構成して活用する |
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「調べて発信しよう」 |
・目的に応じて的確な方法で調べ、調べたことを整理・分析し、報告の文章を書く |
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◆課題
自分の意見を明確にし、それを相手に分かりやすく適切にまとめることには苦手意識をもつ生徒が少なくない |
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《本単元》
○今まで身に付けてきた力を基にして、自分の意見を明確にする方法や説得力のある意見文にするためのポイントについて確認し、使うことで身に付けていくという段階を踏んだスモールステップによる学習活動を行います。
○その学習を通して身に付けた知識・技能【「書くこと」(1)ア、イ、ウ】を使って、構成を工夫し、自分の意見を書くという言語活動につなげたいと考えています。
○相互評価や意見交流会を行い、意見を交流して自分の考えを広げること【「書くこと」(1)オ】についても指導していきます。 |
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《系統性をもたせる単元》 |
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学年 |
単元名 |
発展させる学習内容 |
3年生 |
「テクノロジーとの付き合い方」 |
・文章を評価して読む |
「テクノロジーと人間らしさ」 |
「主張を書こう」 |
・根拠を明らかにし論理の展開を工夫して自分の主張を書く |
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5 |
言語活動について |
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本単元では、まず最初に、説明的な文章を教材として構成や表現の仕方に注目して文章を読み取る学習を行います。その読み取った構成や表現の仕方について考え、自分の表現につなげる言語活動を位置付けています。
【書くこと(2)イ「多様な考え方ができる事柄について、立場を決めて意見を述べる文章を書くこと」の具体化】 |
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単元の指導目標 |
(1) |
社会生活の中から課題を設定させ、情報を収集、整理、検証して自分の考えをもたせる。 |
(2) |
目的や条件に応じて構成や表現を工夫させ、伝えたいことが明確に伝わるように意見文を書くことができるようにする。 |
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評価規準 |
ア 国語への関心・
意
欲・態度
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1 自分で選んだ課題に応じて情報を集め、比較、検討しながら自分の考えをまとめようとしてい る。【B 書くこと(1)ア】 |
イ 書く能力 |
1 根拠を明らかにして分かりやすい構成で意見文を書いている。【B 書くこと(1)イ】
2 分かりやすい説明や具体例を加えて、事実や意見が相手に効果的に伝わるように書いている。【B 書くこと(1)ウ】
3 自分の書いた文章を読み返し、語句や文の使い方、段落相互の関係などに注意して説得力のある文章を書いている。【B 書くこと(1)エ】
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ウ 読む能力 |
1 多様な方法で選んだ本や文章などから適切な情報を得て、自分の考えをまとめている。【B 読むこと(1)オ】
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エ 言語についての
知識・理解・技能
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1 相手や目的に応じて文章の形態や文章表現に違いがあることを理解している。【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ】 |
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単元の計画(全8時間) |
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※学習計画表は、単元を通して同じものを使用しています。また、同一番号のワークシートはすべて同じ内容です。 |