支援3 区切り線
同じ文章で@通常の文章と,A分かち書きにしたもの,B文節を線で区切ったものを比較。
Bでは,読み間違いもなく,ゆっくりであったが,完全に読むことができた。
@とAでは,読む速度はほとんど変わらなかったが,読み間違いが見られた。
@通常文章
A分かち書き
B区切り線・分かち書き
支援1 横書きを縦書きに変える
A児が,フロスティッグ視知覚発達検査で線を引く際,
縦線の2倍ほどの時間を掛けて横線を引いていたことに着目し,
同じ文章で,@縦書きの文章とA横書きの文章の読みの速さを比較。
縦書きの文章の方が,速く読むことができた。
「縦書きの方が読みやすい」というA児の感想も得た。
このことから
算数は得意であるのに,文章問題になると時間が掛かるのは,問題文を音声に替えるだけで解くことができたことと合わせて考えると,問題文が横書きであることと関係があると考えられる。今後の支援として,横書きの文章を縦書きに変換するということも,有効であると思われる。
@縦書きの文章
A横書きの文章
支援4 単語カード,交互読み
トレーニング開始前に読んだものと同じ文章に出てくる単語をカードに書いたもので2回ずつ読みの練習
。
トレーニング前:読み誤りが9ヶ所,音読時間1分59秒/150字。
トレーニング後:読み誤りが2ヶ所,音読時間1分23秒/150字と速くなる。
担当とA児で交互読み。(本読み補助シート使用)
トレーニング前:読み誤りが3ヶ所,音読時間1分15秒/150字。
トレーニング後:読み誤りが1ヶ所,音読時間58秒/150字と速くなる。
支援2
本読み補助シート
スリットが入っているものと,入っていないものを比較。
A児は,左側の文章がない方が分かりやすいことを理由に,スリットが入っているものを選択。
スリットが入っていないもの
スリットが入っているもの
本読み補助シートを材質(不透明,半透明),色(白,緑,青,黄)を変え,8種類用意し,現在A児が使用している国語の教科書で比較。
A児は,不透明であると,次の文章が全く分からないのは読みにくいと言う理由で,
半透明の青と緑を選択。
不透明
半透明