児童生徒の様子 | ||
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学年 | 中学生 |
学習の様子 | 得意な教科と不得意な教科の取り組み方に差がある。宿題などの提出物の期限を守れないことが多い。 | |
生活の様子 | 食事の回数や睡眠時間が不規則。保健室で過ごすことが多い。 | |
友達関係 | 友達とのかかわりは少ない。 | |
好きなこと | 音楽を聴くこと | |
苦手なこと | 運動全般 | |
プロフィールから の気付き |
友達への一方的なかかわりが多いため,友達を作ることが難しい。,プロフィールに表れている状態像が納得できる。 | |
期待する姿 | ○ 他人に対して適切なかかわり方ができる。 | |
支援案の検討 支援案選択シートはこちら | |
支援メンバー | 担任・級外・養護教諭・教科担当 |
話し合いの様子 | 担任が情報収集シートまでを記入し,学年会で情報交換を行った。そこで大まかな支援案について検討し,それを基に担任が支援案選択シート,及び支援案計画シートを作成。ケース会議で,すべての職員に共通理解を図った。 |
支援の方向性 | かかわりやすい人と過ごすことを通し,人とのかかわりを深めていきたい。また,自己肯定感が低い状態にあると思われるので,高めていきたい。その際,本人の意思を尊重していきたい。 |
支援案の選択とその理由 (優先順位1) |
【場面や状況に応じた会話の受け答えのスキルを教える。】 友達に対して一方的なかかわり方が見られ,それが友達を作ることを難しくしていると考えるため,適切な接し方を身に付ける必要があると考えた。 |
支援案の選択とその理由 (優先順位2) |
【かかわりやすい人との関係づくりをする。(養護教諭・SCなど)】 人とかかわる経験をすることで,集団に少しでも目が向くようにと考えた。 |
支援案の選択とその理由 (優先順位3) |
【成功体験を味わう場を設ける。(量や回数の工夫・繰り返しなど)】 本人が褒められたり認められたりする場面を作ることで,自己肯定感を高めることにつなげていきたい。また,それが自信につながり,集団へ向かうエネルギーとなると考えた。 |
支援の様子と評価 支援計画シートはこちら 個別支援シートはこちら | |
優先順位1の支援案 | 場面や状況に応じた会話の受け答えのスキルを教える。 |
具体化された支援 | 保健室で,養護教諭が,人とのかかわり方(あいさつ,距離感等)を具体的に教える。 |
導入時期の評価 | 評価「○」 理由:養護教諭の話を最後まで聞くことができるようになった。。 |
経過時期の評価 | 評価「○」 理由:養護教諭に簡単なあいさつをする姿が見られるようになった。 |
優先順位2の支援案 | かかわりやすい人との関係作りをする。(養護教諭・SCなど) |
具体化された支援 | 休み時間,担任や養護教諭,SCが話す機会を設ける。 (途中変更)→授業前に,教科担当や同級生が保健室等への声掛け,誘いに行く。 |
導入時期の評価 | 評価「○」 理由:大人とのかかわりはできてきた。 |
経過時期の評価 | 評価「○」 理由:同級生に声を掛けてもらうと好きな授業への参加が増えてきた。 |
優先順位3の支援案 | 成功体験を味わう場を設ける。(量や回数の工夫・繰り返しなど) |
具体化された支援 | 担任や級外が,できそうな活動を準備する。 |
導入時期の評価 | 評価「×」 理由:本人ができる活動を適切に把握できず提示できなかった。 |
経過時期の評価 | 評価「○」 理由:定期テストへの参加を賞賛されたことで,得意な授業への参加の機会が増えてきた。 |
支援の振り返りと今後の改題 | ||
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支援後の プロフィールの気付き |
当初は,周囲の子どもたちとうまくつきあえないという孤立感から,一人で過ごしがちであった。養護教諭との関係の中で,自分の気持ちを伝えるようになった。その結果,自ら集団に入る活動と入らない活動とを選択できるようになってきた。 支援後は,「活動に参加しない」「集団を避ける」の状態像が見られるようになった。これは,活動への参加の様子から,周囲が他の活動への参加の期待度が高まってきたためであると考える。 |
子どもの変容 | 直接的なかかわりをする数名の生徒の存在により,孤立感が薄らいできている。そのため,彼らの誘い掛けに応じて,好きな授業への参加が増えてきた。 |