《子どもの様子》
- 学習中,一斉の指示では取り組み始められずにいることが多いので,個別の声掛けが必要である。
- 作業が遅く,急がせたり周りがあせったりすると不安な状態になる。
- できないことを隠そうとする様子がよくみられるようになってきた。
- 友達が大好きで外遊びは好きだが,後ろからついて行っている様子である。
- 自分の思いを伝えたり,状況を説明したり,会話のやりとりを楽しんだりすることは苦手。
- 担任やゆっくりとしたタイプの友達とのかかわりが好き。
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《プロフィールより》
- 「学習上のつまずき」が突出していて,作業や学習で自信がないことがうかがえる。
- 友達とのかかわりや活動の手順などがうまくできないことが,「学校で話すことの弱さ」に影響しているようだ。
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《子どもへの対応・支援》
- 家庭との連携をとり,ノートの行を少ないものにしたり,課題の量を決めたりして取り組ませた。また,本児に適切な時間で終われるように調整したところ,不安感が薄れ意欲的に取り組むようになってきた。
- 物事への取りかかりの手順やモデルの子を示し,うまくいったらシールや言葉掛けで賞賛するような取組をした。
- 自分でできることが増えていくという積み重ねが見え,笑顔が増えた。
- 語いの少なさや言語表現のつたなさについては,個別の指導が有効と思えるので,通級指導教室の利用を保護者に勧めている。
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