事例 中学生(男)Aの場合
1 状態把握
性格・行動の傾向 時に自己主張が強い場合もある。
・人見知りをするが,慣れてくればコミュニケーションがとれる。
・興味を感じたことには,ねばり強く取り組む。
・手先が器用で,仕事は丁寧に最後までやり通す。
・弱い立場の子どもに対し,優しく接することができる。
対人関係の広がりと
行動面の広がり
・特定の友だちと遊ぶ場合が多い。
・面識のない大人の前では,緊張して話せない場合がある。
・TVゲームをして過ごすことが多い。
・卓球などの球技には興味をもって取り組む。
2 興味・関心の把握
子どもが興味のあること ・釣り
子どもが興味を示している仕事 第1希望:釣り具関係
第2希望:園芸関係
3 対人関係の力を増し、学校復帰を目指すために
子どもの見立て 支援の方針 手立て
特定の友だちとだけ
遊ぶことが多い。
・学校関係ではない人との触れ合いの機会をつくる。
・本人の興味のある仕事関係の人と触れ合いの場をつくる。
・不登校のため経験していない就業体験を仕組み,参加させてみる。
・人見知り的なところに配慮し、事前に挨拶がてら,場所や人に慣れさせる。
自信を付けさせる。 ・手先の器用さを生かせないか考える。
・根気強い,粘りがあることを生かせないか考える。
・興味のある苗物関係を扱う職場を探し,就業体験を行わせる。
・働きぶりを認めてもらう体験をし,自信を付けさせる。
4 実践後のAの変化
・人に感謝するような言動が,見られるようになった。
・職場の人に褒められ,自信が付いた。
就業体験の様子