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総合的な学習の時間は,テーマに迫る課題づくりがうまくできた時に,充実した活動が期待できます。課題設定に至るまでに,様々な情報を生徒は得ます。一言に課題をつくりといっても生徒にとっては大変なことです。生徒は,膨大な情報とそれまでの生活経験の中から培ったことなどを踏まえながら課題づくりをしますが,なかなか難しいものではないでしょうか。
そこでウェビングです。キーワードになる言葉からイメージするものをつなげていきます。 |
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参考例 (国際都市佐賀を創ろう!)からスタートさせたウェビング |
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「国際都市佐賀を創ろう」と聞いてイメージするもの挙げます。この生徒は,第1イメージで「住みやすい」「外国との関係」「都市化」「ニューヨーク」「文化」などをイメージしました。
第2イメージでは,「住みやすい」から「バリアフリー」「福祉」や「都市化」からは「犯罪」「警察」をイメージしています。
こうして上がってきたことがらを,分類し,系統だてていきます。また,広げたことがらが,他のものから広がったイメージと結びつくこともあります。そうなるとくもの巣(ウェブ)のようになってきます。
この図には課題や活動内容のヒントになるようなことがらがたくさん表れています。
この手法をウェビングと呼びます。 |
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生徒はできてきた図を見ながら,どんな課題をつくりか,またはどんな活動をするのか考えます。
この生徒は「環境」と「住みやすさ」「福祉」に関心が表れているようです。そこで,環境と福祉を合わせ,今の佐賀を生かせるような国際都市づくりができないかと考えるわけです。 |
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方法はさまざまです! |
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学級全体で行う「学級ウェビング」,グループで行う「グループウェビング」,二人で行う「ペアウェビング」,一人で行う「一人ウェビング」などウェビングのさせ方は様々です。また組合わせてウェビングさせることも良いでしょう。 |
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評価に生かすこともできます! |
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身近な場所に掲示することで,振り返りながら次に確認したいことや,調べたいことなどのヒントになります。 |
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自分の活動や学習がテーマから離れていないかウェビングすることで確認できます。 |