子ども達とやってみましょう

【児童・生徒とするときは

1.学級全体の児童・生徒に実施するとき

@ねらい

○コラージュの制作を通して,子どものコミュニケーションを活性化させます。(集団不適応への予防開発的な活用)
○教室には入ることができるが,対人関係をうまく作れない子どもの対人関係作りを支援します。(対人関係を促進するための活用)

A実施法



  子どもが作りやすい制作の場を設定し,子どもの活動を見守ります。

【留意点】 やり方の説明をする時に,「制作中は話をしない・台紙は破らない・台紙の裏に貼らない」ことを話しておきます。
作品の完成後に,ペアやグループでシェアリング(制作中に感じたことや今の気持ちなどを出し合う)をします。


 ★ある程度子ども同士(子どもと教師の場合もある)の関係性ができたら,次のようなやり方もあります。




 
2人組以上でグループを作り,共同で1つのコラージュを作ります。人数に応じて適当な大きさに,画用紙や広用紙をつなぎ合わせたり,広用紙を切ったりして使います。

【留意点】 グループの人数や紙の広さに応じて,活動の場を設定します。台紙に対する体の向きや貼る場所・切り抜きの大きさや枚数などは,子ども達に任せます。
 



 2人組を作り,相手をイメージして切り抜きをし,その人に切り抜きを渡します。その人は,ペアの人からもらった切り抜きを取捨選択して,台紙に貼ります。

【留意点】 ペアの人からプレゼントされた切り抜きを全部貼る必要はありません。その場合は,台紙(画用紙)の裏に貼ることもできます。

            
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2.気になる児童・生徒に実施するとき


@ねらい


○保健室や相談室で実施すれば,周囲の目を気にすることなく,安心して自己表現ができる場を設定することができます。
○教師が子どもと一緒にコラージュをする場所と時間を共有することで,コミュニケーションづくりのきっかけになります。

A実施法



 子どもが作りやすい場を設定し,やり方を説明した後,子どもの活動を見守ります。

【留意点】 あくまでも子どもの自主性を尊重し,作ることを強要しません。子どもが制作の様子を見られたくない様子であれば,ついたてなどを使って作りやすい環境にします。
             



 子どもと一緒に教師もコラージュを作ります。

【留意点】 それぞれ自分の作品を作りますが,作り終えたら作品を並べて互いに感想を述べ合うこともできます。




 時間内にコラージュが完成しなかったら,宿題として家で作ってきてもらいます。また,不登校児などで本人が来ない場合,保護者に作り方を説明し,本人が作ったものを後日持ってきてもらうこともできます。

【留意点】 あくまでも子どもの自主性に任せます。後日,子ども(保護者)が作品を持ってきたときに手紙などでコメントを伝えると,子どもとのコミュニケーションのきっかけになります。

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