児童・生徒の活動 |
指導上の留意点と主な英語表現 ※評価 |
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全員とあいさつをしたあと,できるだけ多くの児童に質問を投げかける。
Good morning, everyone. How are you?
How's the weather, today?
What's the date, today? |
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はじめは1から7までの数字を使って歌詞の通りに歌わせ,2回目は数字をランダムに並び替えて歌わせる。 |
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How many クイズを楽しむ。 |
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様々な動物の絵が描いてある紙を見て,動物の数に関する教師の質問に英語で答える。 |
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テンポよく質問をする。
How many (snakes) are there in this picture? |
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ローマ数字で書かれた時計盤を見せ,その仕組みを考えさせる。
様々なローマ数字の読み方をクイズ形式で出題する。
What number is this?
私たちの身の回りで意外と使われていることに気付かせる。(コンテント)
ローマ数字の仕組みに気付き,数字を答えることができる。(知識・気付き) |
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教師の英語による指示に従って時差時計を作らせる。(タスク)
Let's make a time disk.
Please cut along these lines.
Put the two disks together, like this.
英語の指示に従って時差時計を作ることができる。(技能) |
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・ 東京の今の時刻を指定し,世界の様々な都市の時刻を尋ねる。
It's 2:00 p.m. in Tokyo.
What time is it in London?
質問に積極的に答えようとする。(関・意・態)
午前,午後を表すa.m./p.m.という記号を紹介し,それらの記号は数字の後ろにつけることを知らせる。
高緯度地域で用いられているサマータイムについても軽く触れる。(コンテント)
サマータイムに込められた思いに気付くことができる。(知識・気付き) |
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(緯度・軽度の違いによる時刻,気候の違い,それに伴う生活風土,習慣の違いなどへ発展させることができます。) |
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この時間の活動の様子をほめ,楽しい雰囲気のまま終わ る。 |
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本時の授業におけるタスクベース・コンテントベースの考え方
授業の導入でローマ数字を使って数当てクイズをしました。子どもたちが,「えっ,何の数字?」と興味をもち,そしてその仕組みについて考える過程で知的好奇心を刺激されたようです。
次に,時刻を尋ねたり答えたりする表現を利用して,数に慣れさせようと考えました。しかし,時計を持っている教師が,時計を持っていない子どもたちに今の時刻を尋ねるというのは,不自然な場面設定です。しかも,ほとんどの教室には時計が設置されていますから,逆に子どもたちが教師に時刻を尋ねる必要もありません。そこで,時差という概念と絡めた活動を仕組んでみました。これなら,
"What time is it now in (都市名)? と尋ねても不自然ではありませんし,子どもたちも質問に答えようという気になるでしょう。今回は利用しませんでしたが,インターネット接続が可能な教室であれば,「世界の窓」というサイトで,現在の世界各地の時刻や天気が分かり,また,ライブカメラを通して街中の様子をリアルタイムで見ることができます。そのようなリアリティのある活動は高学年の子どもたちを惹きつけることでしょう。
また,ひとつの国で複数の標準時の設定,高緯度地域でのサマータイムの設定など,異文化に気付く内容も含んでいます。これをきっかけとして,緯度・経度の違いに伴う,時差,気候,生活習慣の違いなどへと発展させることができるでしょう。
タスクとしては,教師の英語による指示で時差時計を作るということを取り入れました。もちろん英語による説明だけで時差時計を作っているのではなく,見よう見まねで作っているとも言えるのですが,その作業に英語の説明をかぶせることで,子どもたちには具体的な場面の中でのインプットということができたと考えられます。
※時差時計盤は,こちらからダウンロードできます。(PDFファイル)
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