第2学年 「ぼく,わたしの生きものをそだてよう」(全12時間)  児童数:35名 平成16年11月実施 
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 単元の構想

単元導入における「活動のよさに触れる体験活動」
ダンゴムシとあそぼう
@ 直接生きものと触れ合わせたり,観察させたりしながら,生きものへの関心を高める。
A 「生きものが嫌い」,「触れられない」子どもたちの生きものへの興味・関心を引き出す。
B 昆虫など身近な生きものともっとかかわりたい,ぼく,私の生きものを育てたいという思いを湧かせる。


 単元の目標  
身近な生きものを飼う中で,世話をする喜びを味わったり親しみを感じたりするとともに,それらは,自分たちと同じように生命をもっていることに気付き,大切にすることができるようにする。


 評価規準 
関心・意欲・態度 思考・表現 気付き

元の評価規準
生きものの育つ場所,変化や成長の様子に関心をもち,親しみをもって,世話をしようとしている。
生きもののことについて調べ,工夫しながら飼育をしたり世話を通してわかったことを絵や文で表現したりすることができる。 
生きもの変化や成長の様子に気付くとともに,生きものを大切にしながら接することができるようになった自分に気付いている。
具体の評価規準
@ 生きものを探したり,採ったり,育てたりしようとしている。


A 育てている生きものの変化や成長の様子を楽しみにしながら世話を続けようとしている。


B 触ったり,餌をやったりなどして親しく接しようとしている。
      
@ どこに,どんな生きものがいそうなのか,どうやって捕まえたらよいのかを考え,計画を立てたり,採集したりすることができる。
A 変化や成長の様子に合わせて餌をやったり,自然の中ではどのような状態にあったか調べてすみか作りをしたりするなどして,生きものに適切にかかわることができる。   
B 世話の工夫や世話をして感じたこと,生きものの様子や成長への期待などを表現することができる。
@ 育てている生き物の成長や変化の様子に気付いている。
A 育てている生き物に合った世話の仕方があることに気付いている。
B 生きものの成長を喜んだり死を悲しんだりすることを通して,小さな生きものも生命をもっていることが分かっている。
C 生きものへの親しみが増し,上手に世話ができるようになったことに気付いている。




 
 単元の指導の実際
展開
子どもの活動 評価 教師の働きかけ
単元導入における「活動のよさに触れる体験活動」
ダンゴムシとあそぼう






教師が黒板に描いている絵を見ながら,何をかを当てる。
C:卵? C:あっ小判だ! 
C:違うよ,先生「生きもの」って言ったよ。
C:あっ,分かった!ダンゴムシ!
T:よく分かったね。すごいな。
C:でも,それじゃ,まだ,だめだよ。足がないよ。
T:(足を4本描き加える)
C:足は6本だよ! C:10本! C:もっとたくさん!
ダンゴムシを観察したり,触ったりする。
 手のひらや腕に乗せたり,指導者が用意しておいた迷路の中に入れて,動く様子を観察したりする子どもの姿が見られた。
実際にダンゴムシと触れ,互いに会話を交わしながら興味・関心を高める子どもの様子
:あっ,ダンゴムシが迷路の中に入っていったよ。
:そっちじゃないよ。こっちこっち。
:すごい!(ゴールに)出てきたよ。
:動かすのが速いから,足が何本か分からない。○○ちゃん持っててよ。数えるから。
テントウムシやバッタなどを触ったり,観察したりする。

共通体験後の感想の交流
感じたことや気付いたことを出し合う。
C:ダンゴムシを手に乗せたよ。かわいかったよ。
C:ダンゴムシは,何を食べるの?
C:花壇の横にたくさんいるよ。捕りに行こうよ。







身近にいる生き物を採集したり飼育したりした経験や虫のことについて知っていることを出し合う。
C:○○には,バッタがたくさんいるよ。
C:カマキリもいたよ。
C:捕まえに行こうよ。
T:捕まえてどうするの。
C:ぼくもカマキリを育てたい。


関B





気@
身近でみんなが知っているダンゴムシを用意し観察させたり,触ったりさせながら,生きものへの興味関心を引き出していく。
授業の導入では,ダンゴムシの絵を黒板に描いた。子どもたちが知っているダンゴムシについての情報を出し合わせ,絵を完成していくようにした。足の数や目の位置などはっきりしないことが出てきたため,実際に触ったり,観察したりする活動へとつないでいった。
<活動の様子>

(画像をクリック!)
「虫が嫌い」「触れない」と言っていた子どもの活動の様子を見守った。最初は,友だちが触っている様子を見ていたが,友だちから手渡され,手のひらに乗せることができた。生きものとの距離が少し近づいたことを称賛し,手に乗せた感触を尋ねた。




1年生のときに,生きものを取り扱った学習をしていたため,生きものを触る際には,子ども同士で注意し合う場面が見られた。

楽しそうに生きものとかかわっていた子どもたちの姿を紹介し,どんなことが楽しかったのかを出し合わせた。
<子どもが感じた活動のよさ>
・よく見ていると,ダンゴムシの動きや体のつくりがおもしろかったこと。
・手のひらに乗せるとくすぐったくて,かわいいかったこと。
・実際に触ることができた。
自分の身近な生きものについて出し合わせ,出された生きものの情報を「町探検マップ」に書き込み,「見つけに行きたい」という思いをもたせていった。
生きものを捕って何をしたいのかを考えさせることで,一人一人の子どもたちに採集や飼育の活動への思いをもたせていった。

 あ








学習のめあての設定 ぼく、わたしの生きものをそだてよう
自分のめあてを決める。
活動の計画を立てる。

関@



思@
身近な生きものの中から,自分が捕まえて育てたい生きものを考えさせ,採集や飼育活動への意欲を高めた。
生きものの図鑑や教科書を準備し,計画を立てる際の参考にさせたり,飼育活動への見通しをもたせたりした。
安全面や衛生面についての注意事項は全体で話し合わせながら確認させた。
ワークシート1(PDF)










生きものを探しに行く。(いずれかの2カ所)
採集活動をふり返り,気付いたことや新たにしてみたくなったことを学習カードに書く。
関@



思@






気@
それぞれの子どものめあてを把握しておき,めあてに沿った活動ができているかを見取り,適宜助言したり,一緒に捕まえたりした。
生きものが触れない子どもには,ペアの友だちと一緒に採集するように助言し,徐々に生きものとのかかわりを深めることができるようにさせていった。

学習カードに書かせる前に,気付きを出し合わせ,ふり返る観点を提示した。
・捕まえ方・見つけた場所・動きの特徴
・触ったり,捕まえたりしたときの感想など
捕まえてきた生き物を見せ合い,気付いたことを紹介し合う。
・ペアで
・全体で
もっと○○してみたくなったことを出し合わせる。
ワークシート2

自分のめあてを書く。

気A

気B
死んでしまった生きものについて,どうして死んだのかを考えさせたり,生きものを入れている飼育箱を見比べさせたりし,それぞれの生き物に適した飼育の方法があることに目を向けさせていった。
子どもたちから出されたことをもとに,次時からの活動のめあてとして提示した。
提示されためあてや前時までの自己評価カードを参考にさせ,自分が何をしたいのか,なぜそれをしたいのかを考えさせていくことで,生きものへの思いや次時からの活動の見通しをもたせた。







自分の生きものの飼育を行う。
・すみか作り
・餌探しなど
     
                          生きもの日記



思A
関B



気A



思B
飼育の過程で気付いたことや不思議に思ったことを随時掲示するコーナーを用意したり,朝の会等で気付きを紹介する時間を設けたりすることで,飼育活動への意欲の継続を図った。
それぞれの生きものに適した世話の仕方があることに目を向けさせるために,それぞれが育てている生きものを見せ合ったり,工夫したりしていることを交流させた。
掲示コナーや朝の会の気付きの紹介などをもとに,生き物について詳しくなってきたことや世話が上手になってきたことを称賛していった。


ひらく
夏休みに向けて,今飼育している生きものをどうするかみんなで話し合う。
気B
気C
継続して飼育する,逃がすなどの意見が出された。なぜそうしたいのかを出し合わせ,生きものに生命があることやそれを大切に接することが大事であることに気付かせていった。