年間授業実施例 |
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学期 |
時数 |
指導内容 |
留意点及び手順 |
評価の対象 |
評価の観点と規準 |
評価の具体 |
1学期 |
1 |
オリエンテーション ・授業ガイダンス ・CAI教室の説明。 |
・指導計画、授業目標の説明。 |
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○実習環境に慣れ、学習活動の準備ができる。 |
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1 |
コンピュータって何 ・コンピュータのハード面における基礎知識の説明。 ・ネットワークログインの説明 ・生徒の実態把握アンケート実施。 |
・コンピュータ関連知識の説明は、コンピュータを操作しながら具体的に行う。 ・アンケートによりスキルを的確に把握。 |
年度当初アンケート 期末考査 |
○コンピュータの特徴や仕組みを知っている(知識・理解) ○アンケートに答える(関心・意欲・態度) |
○期末考査(入力・記憶・出力・制御・演算装置、補助記憶装置、補助記憶装置の媒体、周辺機器) ○アンケートを期限内に提出し、項目にすべて答えている(B) |
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4 |
コンピュータで書く (WORD による文書作成実習) ・様々な文字情報の加工体験。 ・通信文書作成実習。 |
・WORD の基本操作の実習を通じ体験的に理解させる。 ・通信文の使われ方を理解させる。 |
期末考査 |
○ソフトウェアの機能を知っている(知識・理解) |
期末考査(OS、ワープロ) |
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4 |
・WORD を使用した、自己紹介文の作成。 |
・自己紹介文を作成し、文書による情報伝達を体験する。 ・作成した文書は、生徒に配付する。 |
WORD による自己紹介文 (作品) 期末考査(科学的理解を重視) |
○文書作成ソフトの操作方法を知っている。(技能・表現)(知識・理解) ○読み手にわかりやすいレイアウト、文章表現に配慮できる。(思考・判断) ○期限内に作品作りができる(関心・意欲・態度)。 |
○作品提出: ・入力、文書作成、表作成、図の挿入ができている(B) ○期末考査(知識・理解) ○自己紹介の内容が特に優れているもの、オリジナルの画像などを用意してきたものを(A) ○提出期限に遅れたものを(C)(関心・意欲・態度)。 |
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3 |
インターネットで情報収集 ・インターネットの概要説明、ブラウザの基本操作実習。 ・インターネットによる情報検索実習。 |
・インターネットの歴史、基本的な仕組みについて説明する。 ・全11題の情報検索をインターネットで行い、情報収集の体験する。 |
全11題の情報検索実習 (レポート) |
○インターネットを利用して情報を検索し、収集することができる(知識・理解) ○キーワードの持つ意味と利便性を理解し、同一情報を複数のキーワードで探せる。(思考・判断) |
○時間内に全て検索できる(A) ○キーワードの意味を積極的に質問し、理解しようとする生徒は(A)。 |
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4 |
・複数の情報収集手段の体験。 (インターネットと図書館での情報検索比較実習) |
・多様な情報収集手段を体験するため全5題の情報をインターネット、図書館で収集する。 ・インターネット、図書館での検索の長所・短所について体験させる。 |
複数の情報収集手段アンケート(レポート) |
○インターネット、図書館、人に聞くそれぞれの手段で情報収集ができる。(技能・表現) ○インターネット、図書館、人に聞くそれぞれの手段の長所、短所を理解し、最適な手段を選択できる。(思考・判断) |
○時間内に全て収集できた生徒は(A) ○レポート提出:それぞれの手段の長所、短所について、自分の考えに基づく考察を加えている生徒は(A)。 |
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3 |
わが町紹介(1)資料収集 ・ワープロソフトを使用した市町村資料請求書の作成実習。 ・手書きによる通信文書作成実習 |
・資料送付依頼書を作成し、情報発信を体験させる。また、同じ文書を手書きでも書かせ、両者の長所・短所を確認させる。 |
WORD による資料請求書(作品) |
○学期当初に学んだWORD を使用し、資料請求書が作れる。(技能・表現) ○通信文の意味を理解し、学校外へ情報を発信する際の注意点に配慮した文書が作成できる。 (知識・理解) ○文書のなかに、資料を送付して欲しいという気持ちを込めることができる。(関心・意欲・態度) |
○作品提出:期限内に作成できない生徒については(C)、その後補習をおこなう。 ○文書の形式を整えることができる(B) ○文書の内容として、自らの気持ちや意欲を特に表現している生徒は(A)。 |
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1 |
・1学期のまとめ、期末考査についての説明、夏期宿題の指示。 |
・定期考査の内容、成績評価について説明し、夏期休業中の宿題の指示をする。(写真5枚) |
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2学期 |
1 |
・2学期の授業ガイダンス、宿題提出状況の確認。 わが町紹介(2)画像情報のディジタル化 ・画像ファイルの特性とファイル圧縮について説明。 |
・画像データのディジタル化とファイル形式について説明する。 |
5枚の写真提出 (宿題) |
○提出期限に5枚の写真を提出することが出来る。 (関心・意欲・態度) |
○提出期限を1週間以上越え、提出しない生徒はC評価とした。 |
3 |
・画像データのディジタル化と形式を説明。 ・画像処理ソフトの基本操作説明と画像データ圧縮実習。 |
・情報発信に適したファイル形式と適切なファイルサイズの選択能力を習得させる。 |
画像ファイルの形式変換と圧縮実習 (作品) (科学的理解を重視) |
○情報のデジタル化について知っている(技能・表現) ○見た目が同じなら、ファイルサイズは小さい方がよい、データにより適したファイル形式があることを理解している。(知識、理解) |
○教師側が用意した、BMP 形式の画像ファイルを、JPEG、GIF 形式に変換し、かつJPEG 50%、JPEG 5%、圧縮し保存できる。(B) ○最も適した圧縮比率、画像形式の理解の確認は、生徒に質問し、挙手の形で確認する。 |
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2 |
・持参した5枚の写真、市町村配付パンフレットのディジタル化実習。 ・パンフレット使用の許諾、著作権等の権利の確認。 |
・スキャナを使用し、画像データのディジタル化を体験させる。 ・送付された使用許諾書をもとに、体験的に著作権について理解させる。 |
期末考査 |
○個人情報の保護などの情報モラルの必要性を知っている(知識・理解)(思考・判断) ○情報化社会において守るべき権利について知っている (知識・理解) |
○期末考査(個人情報の保護、知的所有権、著作権、肖像権) |
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5 |
わが町紹介(3) プレゼンテーション用スライド作成画像情報のディジタル化 ・POWER POINT の基本操作説明。 ・実習。 |
・教師側作成資料によるプレゼンテーションの意味や目的、基本操作について説明し、文字、画像を含む3枚のスライドを作成させる。 |
プレゼンテーション用スライド作成 |
○プレゼンテーションソフトの操作方法を知っている(知識・理解) ○情報内容に適した情報伝達手段を選択し、活用する方法を知っている(知識・理解) |
○課題のスライドを作ることができる(B) |
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1 |
・WORD を使用した、プレゼンテーション用発表原稿作成実習。 |
・自分の町のプレゼンテーションを行うため発表用原稿を作成させる。 |
WORD によるプレゼンテーション発表原稿 (作品) |
○情報発信に意欲的に取り組める。(関心・意欲・態度) ○プレゼンテーションで大切なことは伝える内容の論理的な構成で有ることを理解し、原稿を作成している。 (知識・理解) |
○期限内に原稿を完成できる(B)。 ○オリジナリティーが高く、特に内容に説得力のある(A)。 |
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4 |
・クラス内でのプレゼンテーション、生徒による相互評価の実施。 ・プレゼンテーション実施後の教師による講評、まとめ。 |
・クラス内で1分30 秒のプレゼンテーションを行い、情報伝達を体験させる。 ・友人の発表を見て相互評価表に感想を記入させ、プレゼンテーションについて理解を深めさせる。 |
相互評価 |
○情報内容に適した情報伝達手段を選択し、活用する方法を知っている(知識・理解) |
○相互評価の後の感想にプレゼンテーションのあり方がついて自分の考えが書かれている(A) |
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4 |
・表計算ソフトの基本操作説明。 ・四則演算、最大・最小、並べ替えを含むワークシート作成実習。 ・数値データを使用したグラフ作成実習。 |
・数値データを扱う上で効果的な表計算ソフトの基本操作と表の作成を行う。 ・作成したグラフの特性や利用価値について理解させる。 |
ワークシート作成 期末考査 |
○表計算ソフトの操作方法を知っている(知識・理解)(技能・表現) |
○表作成、グラフ作成、データの並べ替えができる(B) ○期末考査(表作成、グラフ作成、データの並べ替え) |
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3 |
・人口データを基にした5年後、10 年後の人口予測を行うシミュレーション実習。 |
・表計算ソフトを使用したシミュレーションを行うことで、その町の持つ問題点や改善点を考察、検証させる。 |
人口予測シミュレーションにおける問題解決策作成 (レポート) (科学的理解を重視) |
○5年後、10 年後の人口予測を含むワークシートが作成できる。 (技能・表現) ○予測した人口を元に、その町の持つ人口面から見た課題を見つけることが出来る。 (思考・判断) |
○作品提出:インターネット上での情報検索を行い、それらの資料を活用し、自分の意見をまとめた生徒に対してA評価。 |
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1 |
・2学期のまとめ、考査、成績評価について説明。 |
・考査の内容、成績算定等について説明を行う。 |
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3学期 |
3 |
・電子メールの特徴、基本操作の説明。 ・電子メール、添付ファイル送受信実習。 ・ネットワーク上のモラル、コンピュータウィルスの説明。 |
・メール、添付ファイル送受信、ネットワーク上の個人情報保護やモラルを理解させる。 |
添付ファイルの保存 (作品) 期末考査(科学的理解を重視) |
○電子メールを利用して情報を伝達することができる (技能・表現) ○セキュリティの必要性を知っている |
○友人から電子メールで送付された添付ファイルを、ファイル名を付け保存できたか。時間内に保存できる(B) ○期末考査(電子メール、添付ファイル、ファイル圧縮、アドレス帳)(不正アクセス、コンピュータウィルス、パスワード管理) |
2 |
・動画データの形式と圧縮の説明および実習。 |
・教師側が用意した動画サンプルデータを基に、ファイル形式、データ圧縮、データ再生について理解させる。 |
動画データの圧縮 (作品) 期末考査(科学的理解を重視) |
○情報のデジタル化について知っている (技能・表現) |
○サンプル動画データを圧縮して時間内に指定されたフォルダに保存し提出できる(B)評価 ○(ファイル形式、データ圧縮) |
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2 |
・WORD を使用したWebページ例題作成実習。 |
・例題作成を通じ、Web ページ作成に関する基礎知識、基本操作の説明、実習を行う。 |
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○インターネットを利用して情報を発信することができる(技能・表現)(知識・理解) |
○ 期末考査(Webページ、Webサイト、WWWサーバ、HTML、タグ、画像、リンク、ソフトの互換) |
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6 |
・自分の出身市町村のWeb ページ作成実習。 ・画像データ、グラフ、動画などのディジタル情報を統合的に扱う実習。 |
・Web ページの作成を通じ、コンピュータで多様な情報を統合的に扱えることを理解させる。 ・動画データにリンクを貼り、動画データの取扱について理解させる。 |
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2 |
・作成したWeb ページの校内LANによる閲覧、 相互評価の実施 ・電子メールを活用した感想文の送付。 |
・作成したWeb ページを校内LANで相互評価し、情報発信の意味や問題点や配慮点を確認させる。 ・メールによる感想を生徒相互に送受信させ、自らが発信した情報について他人の意見を確認させる。 |
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○積極的に情報社会に参加しようとする心構えが見られる(意欲・関心・態度) |
○発表や相互評価を丁寧に行う(B) ○積極的に発表、討議する。(A) |
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1 |
・1年間のまとめ、アンケートの実施。 ・学年末考査、成績評価について説明。 |
・生徒の意識やスキルにどのような変化があったかをアンケートにより確認する。 ・学年末考査と成績算出について説明を行う。 |
年間まとめアンケート (レポート) |
○期限内に全ての項目を記入し、提出できる。 (関心・意欲・態度) |
○授業で意欲的に取り組めたこと、より深く学びたかったことを具体的に記入している生徒は、A評価。 |
※ 参考引用
1 「普通教科情報実施に伴う情報リテラシー育成を目指した授業実践の研究」 岡山県立玉野光南高等学校 長谷川博之 大場匡徳 昼田浩伸
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