佐賀の素材で、子どもたちに考える力を! 〜総合的環境教育佐賀プラン開発〜



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授業開発のポイント

プログラム開発の方向性

本県の子どもたちの学力の現状をみると、教科の知識の理解や定着は充分進んでいます。しかし、その一方、与えられた知識をもとに自ら考え、表現するといった点では課題もあります。

また、学習に対する動機をみてみると、全国と比べて、親や先生にほ められたい、受験に役立てたいといった意識は強い反面、自らの生活や将来の仕事のためなどといった、内面から来る動機は必ずしも強いとは言えません。

こうした課題に応えうる学習プログラムの開発のため、今回のプロジェクトでは、

  • 子どもたちが興味・関心を抱きやすいと考えられる、身近な佐賀の自然や社会などといった、様々な「環境」を素材にする
  • 子どもたちの学力上の重要な課題である「考える力」を育む授業の 開発に取り組む

こととしたところです。

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授業開発のポイント

プログラム開発の趣旨や狙いを踏まえ、研究会メンバーのアイディアや問題意識を活かしながら、今回の各指導案等には、以下のような工夫を盛り込んだところです。

単に「考える」だけの学習で終わらせないために…

何を」、「何のために」考えるのか、をまず明確にすることにこだわりました。

このために、漠然と「考える」活動や授業に終始しないよう、比較する、関係付けるなど「どのように考えさせるのか」を明確にするとともに、「考えを促し、支援するにはどうあるべきか」といった観点から、発問や資料提示などの手立てについて細部に至るまで考え、授業に臨みました。

現実社会の文脈の中で活かせる力を身につけられるよう…

子どもたちに身近で、触れることのできる素材を活用し、実際に働きかけることにこだわりました。

このために、各地域それぞれの自然環境や、社会的に関心のある問題・課題、学校生活上の課題などを学習素材とし、これらを子どもたち自身が現実の問題として関心をもってとらえ、かつ、学習活動の成果を社会生活や学校生活の中にも還元していくといった授業や単元の構成を設定しています。

子どもたちに応じた「一方通行」ではない授業を…

授業を考えるうえで、まず、子どもたちの実態を出発点にすることにこだわりました。

このために、漠然と「自分のクラス」を思い浮かべるのではなく、子どもたちをいくつかの集団に分けて、できるだけよりきめ細かく現状や課題を明らかにし、教師の手立ても、子どもたち個々の現状・課題に応じてケース分けなどしながらできるだけ多様に用意しておくなど、細かなシミュレーションのもとに、授業の流れや指導の手立てを講じています。

『考えのもと』になる気づきや想いを活かすには…

子どもたちが気づいたこと、思ったことなどを、どうすれば「表現させる」ことができるのかにこだわりました。

このために、話形表やヒントカードといった表現を促すさまざまなツールを用意し、子どもたちの実態や個性に応じて活用するなど、学年や授業内容に応じたさまざまな手立てを提案しています。

現場の知恵や問題意識を活かしていくため…

共通のコンセプトを掲げながらも、「答えは現場にある」ことにこだわりました。

このために、メンバーの多様な個性を最大限活かす、現場の視点からの課題やアイディアをふんだんに盛り込む、実際に実証授業を行ってさらに練り上げていくなどの考えで、研究・開発に取り組みました。

県内の多くの先生方に参考にしていただけるよう…

個々の個性を活かしながらも、他の学校・単元でも参考にできる授業開発にこだわりました。

このために、県内各地の様々な素材をとりあげる、一連の単元の中で応用可能な『こだわりの1時間』を設定する、この1時間について、共通のフォーマットに手立てや教師の意図を詳細に記載するなどとしています。

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共通フォーマットについて

プログラム開発のポイントを具体化するため、指導案等の作成において、以下のような工夫を行いました。

単元全体の指導案は任意のフォーマットに、「こだわりの1時間」は共通フォーマットに…

統一的なコンセプトでの授業開発を行いつつも、できるだけ多くの先生方に参考にしていただくには、単元そのものについては各学校・教師の自由度を保ちつつ、その中でポイントとなる「1時間」については共通的な課題に応えるものにしていくことが必要です。

このため、単元そのものの指導案は、各学校等で活用されているフォーマットをそれぞれ用いてもらい、ただし、この中で、考える力を育むポイントとなる時間については、共通のフォーマットの中にまとめ、単元全体のみでなくても、既存の各校の単元中に、スポット的に1時間だけ、各学習活動だけ、と いった応用をしていただけるよう工夫しました。

授業の目的を明確にするために…(本時の授業を行うに当たって)

共通フォーマットの1枚目「本時の授業を行うに当たって」には、「単に考える活動に終始させない」等の観点から、まず目的の明確化を図ることを意図しました。

子どもたちにどのような思考力を育む必要があるのか、このためにどのような学習素材を用いるか、その前提として児童の実態はどうか、最終的に、考えたことをどのような形で表現(話形)させるべきか、といったことをまとめています。

授業の中での子どもたちの実態をきめ細かに予測するために…
(本時の学習活動の展開)

授業の目的に基づいて、その具体的な構成を「本時の学習活動の展開」としてまとめました。このフォーマットでは、1時間の授業の内容を、いくつかの学習活動に分解し、それぞれごとの内容や、予測される児童の反応などを大まかに整理しています。

また、この学習活動の構成に基づいて授業を展開した場合に、子どもたちがどのように活動し、その中で生じる課題に対してどのような方針で対応すべきかを「この時間の児童の実態と活動予測及び発生する問題予想と指導事項」としてまとめました。クラスの中の子どもたちの実態・課題を、個々の個性に 応じてよりきめ細かく予測するため、ケースA〜Cといった概ね3とおりのパターンを想定し、後の具体的な指導計画の立案に役立てることで、教師自身も「相手意識」をもって授業開発に臨んでいます。

指導の手立てやその意図などを明らかにするために…
(学習活動の指導の詳細について)

上記のような授業計画立案のための準備を行ったうえで、「展開案」で整理した各学習活動ごとに、児童の実態と目指すべき姿、これに対する教師の手立て(発問や資料提示)を「学習活動の指導の詳細について」にまとめました。

このフォーマットでは、「活動予測」でケース分類したA〜Cの各パターンごとに、各学習活動において児童が実際にどのように振舞うことが考えられるのか、これに対して教師が具体的にどのような発問や資料提示を行い、考えを深めていくのか、その結果として、どのような姿を目指すのか、といった 整理を行っており、授業の各段階における形成的評価も意識した整理を行っています。

また、こうした教師の手立ての背後にある意図や狙いを「教師の手立ての意図やねらい」としてまとめ、各指導案を参照・応用いただく場合に、どのような部分に「こだわり」があるのか、といったポイントなどを整理しています。

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