佐賀県に伝承されてきた祭りや民俗芸能を紹介します。
素朴な先祖の祈りにあなたもふれてみませんか?
 
民俗芸能ってどんなもの?

神と人 扮装 楽器 所作

ねじり浮立まつりは三部構成

神と人

神迎え

まつりは、まず、神を神々の世界から人間の世界へと迎える儀式に始まります。まつりの目的によって迎える神や精霊が異なり、場所や方法も違います。

神や精霊との交流

つぎに、神や精霊に酒やごちそうなどを捧げ、芸能などを披露します。まつりの中心となるもので、捧げる芸能は神との語らいのうちに生まれたものです。

 

神送り

さいごに、満足した神をふたたび神々の世界へ送ります。神迎えの儀式に比べると簡単でいつ神が去ったのかわからないようなものもあります。 


星領の浮立神になる

仮面

神々や精霊という、目には見えないけれども強大な力をもった存在に対して、昔の人々は強いおそれと憧れを抱いていたことでしょう。目には見えないその姿を、形に写し出そうとしたことが、仮面の生まれた第一の理由として考えられます。
また、仮面をつけるということは、神と一体になる、すなわち神に変身することであり、仮面を身につけたものは、神や精霊のもつ霊力をも身につけたことを意味します。

 
 

扮装

昔の人々にとっては、まつりは神々を迎える行事であり、神や精霊と出会う大切な日だ。だれもが晴れ着に身を包み、精一杯の盛装を整えます。

とくにまつりの主役となって神を迎える役の人や、神々になりかわって務めを果たす人には、それぞれの衣装や装身具、化粧が伝えられてきました。例えば舞浮立の初めに行われる「御神」ではバチ自体が神の依り代であり、舞人は神聖な印象を与える裃・袴姿で荘重に舞います。

 

うつ ふく 奏でる

銭太鼓

直径35センチメートルほどのシイノウの網をとりはずし、枠の部分の内側に針金を十文字に通し、その針金に穴あき銭を数個取り付けたものです。演舞者はこれを肘・肩・腰などに打ち当てて音を出しながら舞います。

「浮立」で用いられる楽器の中では、唯一の旋律楽器です。竹または木をくりぬいたものに七穴のものが多い。表面は漆で仕上げたものやさらに真鍮の飾り縁をつけたものなど多彩です。


府招浮立太鼓

「浮立」にはかかすことのできない中心的な楽器です。「大太鼓」は、大木を輪切りにして中をくりぬき、胴の底面に牛皮などを張り鉄鋲でとめたものです。木製のバチで皮面を打つほか、胴の縁を打ったりこすったりして音を出すこともあります。舞浮立では、大太鼓は場の中心に据えられます。

地囃子

浮立のリズムをとり、テンポをつくりだすのが「地囃子」の役割です。通常複数の「締太鼓」を用います。「締太鼓」は、直径一尺ほどの胴浅の太鼓であり、両の鼓面をひもで締めつけたものです。地面に対して水平にならべて置き、バチで打ちます。

地囃子  
 

鉦

「鉦」は真鍮を主とした合金製の楽器であり、かずらで作ったバチでたたいて音を出します。

佐賀市以東の「鉦浮立」などでは、直径がどれも30センチメートル程度の「尺鉦」とよばれるものを手に下げて一斉に同じリズムで打つスタイルが多いようです。

それに対し、佐賀市以西に分布する「舞浮立」などでは、直径80センチメートル以上もある大鉦から直径15センチメートルほどの「チッカンカン」とよばれる小鉦まで大小異なったものを5種類ほどセットにして、それぞれをちがったリズムで打つため、独特のリズムが奏でられます。

 

鳥海浮立舞いと踊り

手をあげる

手を上に挙げると動きを大きく見せる効果があることはもちろんですが、面浮立に見られるように、挙げた手をそのまま垂直に打ち下ろすことにより目に見えない悪霊をとらえ、地に封じ込めるといった意味合いもあります。

舞う・踊る

舞いと踊りは混同してとらえられがちですが、意味合いは異なります。舞いは、円を描くように場所を移動したり、からだを動かしたりすることをさします。踊りは、おもに下半身の上下動を重視する芸態をさしていいます。

 

とぶ・はねる

荒ぶる鬼の激しい動きに見られる跳んだりはねたりする動作は、興奮を表現しています。また、念仏踊りでは静かな足の踏み替えがしだいに大きな動作となっていき、最後は仏と一体となって踊る喜びを表現しています。

地をふむ

芸能によって演技の舞台となる場所はさまざまですが、基本となるのは土の上です。生命を育む地には神聖な力が宿っていると考えられてきました。

天と地の間にある人間が地を踏むという動作には、神の力を借りて霊を封じ込めるという鎮魂の意味があります。

 

神と人 扮装 楽器 所作