佐賀県に伝承されてきた祭りや民俗芸能を紹介します。
素朴な先祖の祈りにあなたもふれてみませんか?
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新興住宅地に受け継がれる伝統の舞い
ねじり浮立 佐賀市高木瀬町は、佐賀市のドーナッツ現象により人口が増加した新興住宅地です。交通量の多い国道から少しわき道に入ったところに高木八幡宮があります。

 同社の氏子が奉納する「ねじり浮立」は、戦後一時途絶えはしたものの、住民の熱意で復活をとげた天衝舞浮立です。巨大な「テンツキ」を頭上にかかげて舞う田中さんは、「今年は子どもの参加が増えました。鉦打ちの大人のほうが、体力は要るし、集まりも都合のあってなかなかたいへんです。」と苦労を語ります。
「ねじり浮立」は高木八幡宮より下の宮へ道行をし、再び本宮へと戻ってきます。その間、土地の公共施設、病院、ガソリンスタンド、料理店、縁のある家々などを巡りそこで浮立をうつのです。道行く自動車は、50数名にも及ぶ浮立装束の行列に速度を緩め、ものめずらしそうな視線を向けていきます。

かつてはさらに南下し、佐賀市の中央にあたる水ヶ江というところまで浮立をうって回ったそうです。戦後中断していたこの浮立を「なくすのはしのびない。なんとか後世に伝えたい。」という思いで当時の自治会長らが中心となり復活させたのだそうです。

現在では東高木地区の住民でねじり浮立保存会を結成し、伝承に努めています。 この土地に移り住んできて10年目になり、自分の子どもを浮立に参加させたという人は、 「子どもどうしの付き合いも広まると思って、自分も浮立の日は炊き出しの手伝いをしています。子どもも楽しんで練習に参加しています。」といっています。

ここ東高木は、伝承活動を通じて新しい人の輪が広まりつつあるといえるでしょう。