| 天を焦がす鬼火 |
日本の家々では、年の暮れになると大掃除をしたり、玄関にしめかざりをつけたり、門松を置いたりします。きれいになった玄関や台所、神棚などにもちを供え、新しい気持ちで新年を迎えます。
日本ではわらをなって縄を作り、紙を折ってその縄に結わえ付けて建物の入り口や特別な場所に飾ります。こういうものはしめ縄あるいはしめ飾りといって、目には見えないけれども、そこに神が宿ることを示す神聖な目印となるものです。
そして松の内がすぎる一月七日になるとどこの家でもお正月用の飾りを取り外します。家の中に福の神を招き入れたら、今度は火を焚いて鬼を追い払うというわけです。これを鬼火焚きといいます。この火でしめ飾りや門松などを焼き払い、天に立ち上る炎に両手を合わせ、その年の幸せを願います。
火の粉を天高く巻き上げながら渦巻く炎に人々は両手を合わせてお祈りをします。この火に家から持参したしめ飾りや門松の他、古いおふだなどを投げ入れ、燃やすのです。
またこの火に当たると長生きをするとか、この火で焼いたもちを食べると病気をしないとか、燃え残りの松を持ち帰ると縁起がよいとかいう古くからの言い伝えはいまでも生きており、多くの参詣者が炭火ができるのを待ちながら、炎に当たります。
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