○学習指導案 中学校第2学年 「 道徳(情報モラルをはぐくむ) 」 |
1 主題名 「信頼し合える関係」2−(3) 信頼・友情 (平成19年9月実施,38名) | |
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授業実践者:足立 成美 |
2 主題とその指導について |
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ねらいとする価値について 人とのかかわりの中で生きていく人間にとって、互いに心を許しあえる友達をもつことは必要かつ尊いことである。しかし、真の友情とは互いを認め合い高め合える関係であり、相互の厚い信頼関係によって結ばれていなければならない。とかく己を中心に物事をとらえがちな人間にとって、互いを信頼し合う関係を築いていくことはたやすいことではない。だが、自分のすべてを受け入れ、共に高め合おうとしてくれる他者の存在があれば、人はどんな困難にも立ち向かう強い心をもつことができるのである。 情報化社会の進展によって、友達関係の在り方も多様化してきた。面識がない相手と友情を結ぶこともできれば、それゆえに思いもかけず人を傷付け大きな事件に発展することもある。社会が大きく様変わりする中、真の友情を結ぶことの尊さやそのために必要な心について考えることは意義深いことと考える。 |
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生徒の実態について |
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資料の活用について 本時の資料「メールの友情」は、手塚プロダクション製作「ブラックジャックKarte:18メールの友情」を、発売元の許可を得て教材として活用する。 野球の試合でホームランを打ち、勝利に貢献したジュンは、その活躍をメル友のトムに伝える。一方、ニュージーランドで大牧場を経営しているトムも、そこで見た美しい光景をジュンにチャットで伝えるのだった。しかし、互いが伝えていたのは作り話で、ジュンは運動が出来ない体なのである。後ろめたさを感じながらもチャットを続けるジュンにトム来日の知らせが入る。嘘を隠すために手術を頼もうとブラックジャックを訪ねるが、1億円要求されるのだった。 本資料の中学生の心のありさまに沿った感動的なストーリー展開は、原作が32年前のものであるにも関わらず、今でも友情について考えさせる力がある。主人公の気持ちに十分共感させながら、友情について考えさせていきたい。 |
○ | 情報モラル教育の視点 (指導について) 携帯電話も普及し、気軽にメールができる環境にある現在、メールでつながっている友達いわゆる「メル友」という存在が浮かび上がってくる。「秘密性」というメールの特殊な性質の中でつながっていく人間関係は、危険性も併せもっている。人とつながりたい目的でメールの世界にのめり込んでいく現代人だが、どんなにありさまが変わっても関係を築く上で忘れてはならない敬愛の念がある。また敬愛の念をもつことで、場合がどうであっても尊い友情関係を結ぶことができるはずなのである。情報ツールを通してはぐくむことができた真の友情の尊さに触れ、敬愛の念の存在を感じさせることで適切な判断力をはぐくみたい。 |
3 ねらい |
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面識のない友達との間に生まれた友情の尊さを理解することで、厚い信頼関係で結ばれた真の友情をはぐくんでいこうとする心をもたせる。 |
4 展開 |
※ 資料等 |
指導案【一太郎】![]() |
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指導案【PDF】![]() |
6 児童・生徒の反応 |
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7 授業を終えて |
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