○ 学習指導案    中学校第3学年 「 道徳 」


1  主題名 「自己の人生を切り拓く」 1−(4) (平成16年9月実施,40名)
        〜アスリート(安岡チョーク)〜

中学校道徳
授業実践者:大曲 美奈子授業実践者へのメールはこちらから

2 主題設定の理由

人間として生きる上で何がいちばん大切なのか、どのように生きたなら幸福になれるのかを誰もが試行錯誤しながら求めている。重要なのは自らの個性を伸長し、向上していこうとする姿勢である。自分の生き方を含めて個性・適性を見つめ、それを伸ばすことの重要さを感じてほしいと考え設定した。

本学級の生徒は素直である。投げかけられた問いに対して自分なりの考えを伝えようとする生徒が多い。夏休みには進路にかかわる体験学習をほとんどの生徒が体験している。生き方について具体的な目標を描きながら努力している生徒も増えてきた。自分の生き方について信念をもつことが具体的な進路の方向を決めていくことにつながると考える。

パラリンピックに出場するチョーク選手が自分の生き方を模索しながらも、信念を持って前向きに生きている姿が描かれている。生徒たちは2学期を迎え、進路についても深く考え始める時期である。チョーク選手の生き方について話し合うことで、自分の生きていく方向を真剣に考えるきっかけになると考える。

生徒は物事に取り組むときに、はじめから無理だとか、失敗するのではないかと恐れる傾向にある。困難なことがあっても、強く生きているチョーク選手を追いながら、自分のことを振り返る時間となるようにしたい。じっくり自分と向き合う時間となるよう書く作業を取り入れる。また、グループで意見を聞き合うことで、各自の考えを深めさせたい。自分の信念をもって、前向きに努力していくことで自分がなりたい自分になっていけることを感じ取らせたい。

3 ねらい

信念を持って前向きに努力していくことが、充実した生き方につながるということを感じ取る。

4 本時の学習指導 (1/1) 場所:教 時間:2校時

 (1) 目標

○ 信念を持って前向きに努力していくことが、充実した生き方につながるということを感じ取ることができる。

 (2) 展開

児童・生徒の活動 教師の指導と支援(※評価)

資料の人物に関心をよせる。

記録と生活環境について考える。

○ 記録1、記録2と生活環境1、生活環境2を結びつけてください。その理由も考えてください。

ビデオ資料を見る。

ビデオ資料について話し合う。

○ 子どものころどのような困難があったと思いますか。

・他の子どもたちのように遊べない。

・中学校に行けないかもしれない。

 

○ プロの選手としての環境を捨てた理由は何だと思いますか。

・仕事に就きたい。

・人の役に立ちたい。

・結婚をしたい。

 

○ 記録が向上する支えになっているものは何だと思いますか。

・チームの中で励ましあって技術を向上させていった。

・環境が変わったことで、記録が落ちたとは言われたくない。

・アスリートとして自分の限界に挑みたい。

・妻、職場の人など、たくさんの応援があった。

感想を書く。

・授業を受けて考えたことや感じたことを書きましょう。

チョークさんの言葉を紹介する。

チョーク選手の気迫あふれる、表情を見ることによって、授業への関心を高める。

全員に記録と生活環境のどの結びつきだと思うのか挙手をさせ、記録と環境の結びつきを感じ取らせる。

ビデオ資料(15分)を見せる。

 

・自分の足が不自由であったならどのような困難があると考えられるか感じ取らせたい。

・様々な困難を乗り越えてきただろうということとを想起させたい。

 

 

・ビッグマネーを使って競技生活をすることよりも、大切にしたものに目を向けさせたい。

ワークシートに記入させた後、グループで話し合わせる。

・チョークさんの信念をもって前向きに生きようとする姿勢が、周囲の人たちとの関係も強くし、充実した生き方につながっていることを感じ取らせたい。

 

・静かに自分を見つめさせたい。


・余韻を残して終わりたい。

※ 資料等 指導案【WORD】
学習プリント【WORD】