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パナソニック教育財団 第37回実践研究助成 

  Ⅲ 研究の方向性  
   1.  不登校児童生徒の興味関心  
      不登校児童生徒の家庭での生活を見てみると、その多くの時間を携帯型ゲーム機やインターネット等を使って過ごしており、児童生徒にとっては、それらは興味関心の高い物である。そのため、自室で過ごすことが多くなり、家族や学校関係者ともかかわることが減る一方で、近年の高速ブロードバンド化により、自宅にいながら友達や見知らぬ人とインターネットを介して、共通の趣味を楽しむ者もいる。しかし、家にいても特にすることがないので、とりあえずやっているという者もその中にはいる。
 そこで、今の社会において必要不可欠であり、多くの楽しみを有する携帯ゲーム機やパソコン、インターネット等を活用することで、それらに興味関心の高い児童生徒へのかかわりのきっかけと成り得ると考えた。また、多くの機能を有し、利便性の高いタブレットPCを用いることで、児童生徒の多様な活動に対応することが可能になると思われた。さらには、児童生徒にかかわる関係者が、児童生徒の興味関心のある活動に寄り添うことを心がけることで、主体的な活動へと広がっていくであろうと考えた(図1)。
 
     
図1 タブレットPCを活用したかかわり
 
       
   研究のステップ  
     今回の研究を進めるにあたって、次のような方向性(図2)をもち、不登校児童生徒ととかかわることにした。まずは、児童生徒と「つながる」ことをはじめのステップとした。ここでは、在宅で不登校状態にある児童生徒とのかかわりを深めるために、そのきっかけの糸口としてタブレットPCを活用することにした。次に、児童生徒が自分のできる方法で興味関心のあることをほかに人に「つたえる」ための自己表現ができる場を設けることにした。ここでは、多様な表現方法を有するタブレットPCを活用し、ブログ等への投稿により、日ごろの生活の中で感じたことを表現できるようにすることをねらいとした。さらには、多くの人と自分たちの発信したものや時間、経験を「わかちあう」ことができる場を設けることにした。自分たちの発信した情報を学校関係者や家族と共有することで、共通の話題を生み、少しずつ会話としてのやりとりが可能になればと考えた。また、ビデオ通話を活用することで、インターネットを介してではあるが、同じ時間や話題を共有することができるようになるとともに、自分とかかわりのある人との距離を縮め、信頼関係を築くことができるようになると考えた。これらのかかわりを通して、少しでも児童生徒の学校復帰への自信と意欲を高めることができればと思い、今回の研究を進めることにした。
 また、学習面への支援については、不登校児童生徒の苦手さに寄り添いながら、得意とすることや今できるやり方を活用することで、成就感や達成感を味わうことができるようなかかわりを通して支援することにした。
 
     
図2 ICTを活用した支援のステップ
 
     
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