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パナソニック教育財団 第37回実践研究助成 

  Ⅰ 研究の概要  
  1. 研究テーマ  
      ICTを活用した不登校児童生徒の一人一人の学びや認知の特性に応じた生活・学習支援の研究
   -学校適応指導教室に通う不登校で対人関係や学習に困難をきたしている児童生徒が、
    学校復帰への自信と意欲を高めるための効果的なICT活用の在り方を探る-
 
       
  2. 研究の背景と目的  
     様々な心身的な理由により学校に登校できず、年間30日以上の不登校の状態にある児童生徒が、平成22年度の全国調査において約12万人程度おり、佐賀県においては、816人(国公私立小・中学校)となっている。佐賀県では、ここ数年、数値は横這いもしくは、微減傾向であるが、各学校においては、その対応に苦慮している状況がある。
 このような不登校の児童生徒の受け皿として、各市町に設置されている学校適応指導教室を利用する場合がある。佐賀県では、本教育センターに「佐賀県学校適応指導教室 しいの木」(以下「しいの木」)を併設し、各市町の学校適応指導教室の先進的なモデルとして、不登校の児童生徒への心理的な理解と対応の実践的研究(個別の支援や各種体験実習、宿泊研修、訪問支援等)を行っている。「しいの木」では、毎年20名程度を受け入れており、その9割を中学生が占めている。指導員等の温かなかかわりや様々な取組により、「しいの木」では元気に過ごせるが、その大半は、中学校卒業までに学校に復帰することはできない状況である。
 また、「しいの木」に通級する児童生徒は、それまでの学校生活の中で、対人関係の苦手さから周りの友達や先生と親密な関係性を築けなかったり、聞くことや読み書き等の苦手さから学習場面において十分な成果を得ることができなかったりしており、学校生活を送る上での自己有用感や満足感を感じることができないことが、不登校の要因の一つと考えられる。
 そこで、本研究では、ICTによる教育効果(豊富な視覚情報の蓄積・共有、多様な情報受発信の仕方等)を活用し、不登校で対人関係や学習に困難をきたしている児童生徒が学校復帰への意欲と自信を高めるための支援の在り方を探る。
 主な取組としては、以下の2点である。
  ①ICTを活用した自己表現の場の設定
  ②ICTを用いた一人一人が取り組みやすく学びやすい学習環境を通しての基礎学力の定着
 このように、ICTを生かして、一人一人の特性に応じた支援ができる環境を整えることが、不登校で対人関係や学習に困難をきたしている児童生徒の学校復帰への意欲と自信を高めるための効果的な支援となり得ると考え、ここに本研究に取り組む必要性があると考える。
 
       
  3. 活動計画   
     (1) テーマに基づく研究の実施
  ○ 聞くことや読み書き等の苦手な児童生徒へのタブレットPC等のICT機器の効果的な活用法の研究
  ○ 不登校や学習に困難をきたしている児童生徒がメール、チャット、ブログ等を活用して、豊かに自己
    表現を行うための支援の在り方の研究
  ○ 在宅で不登校状態にある児童生徒へのメールやチャット、ビデオ通話等を活用したかかわり方の研究
  ○ ICTを活用した個々の学びの特性に応じた学習支援の在り方の研究
 
     (2) 研究成果に基づく研修会の実施
  ○ 佐賀県下の小・中・高等学校や適応指導教室の関係者を対象に、不登校で対人関係や学習に
     困難をきたしている児童生徒へのICTの有効活用を考える研修会の開催
 
     (3) 研究成果の広報
  ○ 佐賀県教育センター実践交流会における成果報告会の開催及び研究成果をまとめたWebページの
     作成
 
     
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