研究の成果が日々の実践につながる校内研究の進め方を提案します!

2 研究の実際
 
 (1) 校内研究について
  B 校内研究の推進・充実に向けて-校内研究におけるPDCAサイクル-
 


   平成22年度の中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」の中で、PDCAサイクルについて次のように述べられています。

 
○ 教師や学校にとっては、
【1】学校における教育課程の編成や、それに基づいた各教科等の学習指導の目標や内容のほか、評価規準や評価方法等、評価の計画も含めた指導計画や指導案の組織的な作成
【2】指導計画を踏まえた教育活動の実施
【3】児童生徒の学習状況の評価、それを踏まえた授業や指導計画等の評価
【4】評価を踏まえた授業改善や個に応じた指導の充実、指導計画等の改善
といった、Plan(【1】)、Do(【2】)、Check(【3】)、Action(【4】)のPDCAサイクルを確立することが重要である。
このようなPDCAサイクルは、日常の授業、単元等の指導、学校における教育活動全体等の様々な段階で繰り返されながら展開されるものである。学習評価を通じて、教師が授業の中で児童生徒の反応を見ながら学習指導の在り方を見直したり、一連の授業の中で個に応じた指導を図る時間を設けたりすることや、学校における教育活動を組織として改善したりしていくこと等が求められる。

【引用:中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会 「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」 平成22年3月】


    このように、学校教育における様々な段階でPDCAサイクルを確立することが重要であり、教師や学校はそれに基づき、教育の結果を検証し、組織として改善することが求められています。

  そこで、本研究では、年間を通した校内研究のPDCAサイクルを進めるに当たり、Dの段階の中で更なる実践と改善を繰り返していくことが、研究主題の実現に向けた校内研究の推進・充実につながると考えます(図1)。そして、Dの段階の中で実践と改善を繰り返していくことをpdcaサイクルと表すこととします。
 
校内研究におけるPDCAサイクル
 
図1 校内研究におけるPDCAサイクル
 

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