「児童生徒一人一人が居心地のよさを感じる学級集団づくり」について提案します!

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A 児童生徒の学校生活における意欲
 
◆学校生活における意欲(「やる気のあるクラスにするためのアンケート」より)
 学校生活意欲尺度の合計点から、児童生徒の学校生活における意欲を知ることができます。
 また、「やる気のあるクラスにするためのアンケート」の得点に基づいて作られる「学校生活意欲プロフィール」から、「小学校用」では3領域、「中学校用」・「高校用」は5領域に対する意欲を把握することができます。
 
《集計の仕方》
 「やる気のあるクラスにするためのアンケート」の質問項目は、「小学校用」では3領域、「中学校用」「高校用」では5領域に分かれ、各領域ごとに得点を合計していきます。例えば、小学校であれば、質問1〜3の得点の合計が、「友達関係」領域の得点ということになります。同様に、各領域の得点を計算していきます。
 各領域の得点をそれぞれの軸に取り、線で結んだものが「学校生活意欲プロフィール」です。「小学校用」ではレーダーチャート、「中学校用」「高校用」では折れ線グラフの形で示されます。
 また、全ての領域の総合計で、その児童生徒が「低意欲群」「中意欲群」「高意欲群」のどの群に属するかが分かります。学年や校種によって、どの群に属するかは異なるため、図3−5、図3−6の表を参考にしてください。
 
◆学校生活意欲プロフィール (「小学校用」)
 小学校5年生で、「友達関係」が9点、「学習意欲」が6点、「学級の雰囲気」が8点の児童の例(図3−5)
【学校生活意欲プロフィール】
図3−5 学校生活意欲プロフィール(「小学校用」)
 
 3領域の合計が23点となり、、「低意欲群」になります。
 
◆学校生活意欲プロフィール (「中学校用」・「高校用」)
 高校2年生で、「友達との関係」が19点、「学習意欲」が16点、「教師との関係」が10点、「学級との関係」が12点、「進路意識」が16点の生徒の例(図3−6)
【学校生活意欲プロフィール】
図3−6 学校生活意欲プロフィール(「中学校用」・「高校用」)
 
 5領域の合計が73点となり、「中意欲群」になります。
 
◆学校生活意欲プロフィールの結果の見方のポイント
 学校生活意欲プロフィールは、「小学校用」は3領域、「中学校用」「高校用」は5領域で示されます。プロフィールを見る時は、それぞれの領域のバランスに注意してください。
 高等学校2年生の例は、「教師との関係」の得点が下がっています。この生徒のように、特定の領域だけ得点の低い児童生徒は、その領域において問題を抱えていることが考えられます。
 また、小学校5年生の例のように、全ての領域において得点が低い児童生徒(小学校…プロフィールの三角形が小さい、中学校・高等学校…折れ線グラフの位置が低い)も注意が必要です。
 
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