知識・技能の習得と数学的な思考力・判断力・表現力の育成を目指します!

 

  中学校数学科の授業びらきと心構え

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はじめに・・・
  生徒との初めての出会いを大切にしましょう。
 授業びらきでは、授業に対する心構えや約束事、数学の学習における留意事項などを、生徒にしっかりと伝える必要があります。この授業びらきを曖昧にして学習をスタートしてしまうと、その後の授業において、十分な学習効果が得られなかったり、教師と生徒との信頼関係が崩れて授業が成立しなくなってしまったりすることが考えられます。ただ、構えすぎると生徒たちは警戒心を抱いてしまうので、数学ゲームやクイズ、教科担任の自己紹介などを行い、和んだ後に話を始めるとよいでしょう。特に、中1ギャップと言われる1年生での授業びらきは大切です。

 数学の授業びらきに当たり、最初に生徒に知らせておくべきことや注意しておくことなど、5つのポイントを示します。授業びらきの参考としてご活用ください。
 

○ 授業への心構えや約束事 

次のようなことを確認します。(学級・学年の状態に合わせて、必要な事柄に絞ってもよいと考えます。)
(例)
授業はみんなでつくろう。
 
まずは、自分の力で考えよう。
 
積極的に発表・発言をしよう。
 
教師の説明や友達の意見はしっかり聞こう。
 
チャイムが鳴ったら着席しておこう。
 
授業が始まる前に道具を準備しておこう。
 
授業中の私語は絶対にしないようにしよう。
 
宿題は期限までに必ずやっておこう。  など

○ 授業の進め方や学習形態

生徒が戸惑うことのないように、授業の進め方や学習形態についてあらかじめ説明しておくようにします。
  授業の進め方
・「見通し→自力解決→学び合い→まとめ」などの学習過程
・予習や復習の取り組み方  など
  授業形態
・ティーム・ティーチング ・少人数授業(課題別少人数授業や習熟度別少人数授業)
・グループ学習 ・ペア学習

○ 授業用ノート

必ず書く部分と生徒に任せる部分を明確にします。
参考になるノート記入の例などをコピーして配っておくとより分かりやすくなります。
(例)
学習した日付を必ず記入する。
 
ノートいっぱいに書き込むのではなく、追記ができるように余裕をもって書く。
 
自分なりの工夫をする。
 
・重要な内容は、色ペン等を利用して書く。
    ・重要なページはすぐ見れるように、付せんを利用する。

○ テストの種類と留意点

テストの目的などについて生徒にきちんと伝えます。
また、それぞれのテストの時期を知らせておくことで、生徒自身が学習の見通しがもてるようになっていきます。
(例)
テストの種類と目的の例
 
小テスト   …前回の授業の定着を確認するために行う。
 
単元末テスト…単元終了後に、単元の内容が定着できているかを見るために行う。
 
定期テスト  …授業で学習した内容が定着しているか見るために行う。(中間テスト、期末テスト)
 
実力テスト  …知識・技能の定着を確認する問題及び数学的な思考力・判断力・表現力を育む
           ための問題など総合的な力を見るために行う。(学校によって異なります。)  

○ 家庭学習

数学科として家庭学習をさせる上で、心掛けておきたい点(取り組み方やどのような課題をだすか)などを話すようにします。
 
家庭学習の取り組み方を簡潔に説明する。
 
・家庭学習に関する約束事(提出期限や提出先、分からなかった場合の処置など)
    ・予習や復習、テスト前の学習の取り組み方 など
 家庭学習は、学習内容を定着させるために必要です。家庭学習の効果が出るように、課題の量や内容の質を厳選しましょう。
☆教育センター中学校数学科教育研究委員会で作成した学習プリントを是非ご活用ください。
 
★教師用の授業ノートを是非作成しましょう。
 教師用の授業ノートを見開きで作成すると、次年度以降にも利用できます。
   (教育センター中学校教育研究委員会で作成した授業展開案を参考に作成してみましょう。)
   ・ 左のページには、授業の流れや発問の記述。   
   ・ 右のページの上には、板書計画の記述。
   ・ その下には、授業を終えて感じたことなどの記述。生徒の反応など記録しておくと次年度に有効です。

★1年目の教師は、テスト問題の作成についてベテランの教師に相談するとよいでしょう。

★教師として心掛けたいこととして、まず、教師が模範を示しましょう。
   例えば・・・授業開始時間には教室に入れるように、余裕を持って職員室を出る。
          授業終了の時間が来たら、すぐに授業を終了できるように1単位時間の組み立てを考えておく。
          (教師も生徒も次の時間の授業があります。)
 
 これからも本研究委員会で作成している資料をご利用ください。

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最終更新日:2011-03-30