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数学的活動を取り入れた授業モデル

単元「図形の性質と証明」の小単元「平行線と面積」(2時間)における数学的活動を取り入れた授業モデルです。

下の授業展開案を授業にご活用ください。

 

単元 図形の性質と証明 (啓林館)   

 2 四角形

  【 4  平行線と面積】   全2時間

 

1/2

ねらい

・ 平行線の性質を使って、底辺が共通な三角形について考察しようとする。

・ 平行線の性質を基に、底辺が共通な三角形について考察することができる。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○三角形の面積の公式や1年時の平行線の距離について復習する。
○本時の学習内容「面積が等しい理由を考えよう」を知る。
○教科書130ページの「ひろげよう」に取り組む。

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●△PABと△QABの面積を比べて、どちらが大きいか小さいか、それとも等し
  いかを予想する。
練り合う
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
●△PABと△QABの面積を求める。
○△PABと△QABの面積が等しい理由を考察する。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●面積が等しくなる理由をグループに説明する。
○グループで考察したことを全体で発表する。
深める
数学的活動 〔発展的に考える活動〕
●教科書130ページの問1を考える。
○2つの直線が平行であることを証明するためには、四角形が平行四辺形であ
  ることに気付く。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●底辺が共通な三角形についてまとめる。

2/2

ねらい

・ 平行線と面積の関係を用いて、面積が等しい三角形を作図しようとする。

・ 平行線と面積の関係を用いて、条件に合った図の作図する方法を見いだしたり、等積
   変形をする方法を説明したりすることができる。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○底辺が共通な三角形についての復習を行う。
○本時の学習内容「面積を変えないで、図形の形を変える方法を考えよう」を
  知る。
○課題1を知る。
四角形ABCDと面積が等しい△ABEを作図します。点Eの位置はどのように決めればよいでしょうか。
  
 
見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●四角形ABCDと△ABEの面積が等しくなるような点Eを予想する。
練り合う
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
●四角形ABCD=△ABEが成り立つとして、点Eを考える。
○四角形ABCDと△ABEは共通な図形△ABCとどの図形をあわせた面積に
  なっているかを考える。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●△ACD=△ACEから成り立つことを考察し、どのような位置に点Eを取れば
  よいかについてグループで互いに説明し合う。
●グループで考察したことを全体で発表する。
○課題1の作図の考え方をまとめる。
深める
数学的活動 〔発展的に考える活動〕
●課題2を解く。
図のように、折れ線ABCを境界とする2つの土地ア、イがあります。それぞれの土地の面積を変えないで、境界を、点Aを通る線分ADに改めるとき、点Dの位置の決め方を、図、言葉や式を使って説明しましょう。
  
○答えを確認する。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●底辺が共通な三角形についてまとめる。
     

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