小・中学校を通した理科の授業づくりを提案します!

小学校第6学年 「てこのはたらき」
単元の目標
てこについて興味・関心をもって追究する活動を通して、てこの規則性について推論する力を身に付けるとともに、それらについての理解を図り、てこの規則性についての見方や考え方をもつことができる。
単元の指導計画
 
主な学習活動
教師の指導・支援


棒を使って、重い砂袋を楽に持ち上げられるか調べる。 ・砂袋を持ち上げさせる中で、手応えに違いがあることに気付かせ、興味・関心を持たせる。


○物を小さな力で持ち上げるには、てこをどのように使えばよいか、力点や作用点の位置を変えて、手応えをもとに調べる。
・力が加わっているところを探させ、支点、力点、作用点があることを知らせる。
・力点、作用点を変えさせ、手応えの違いから、どのようなきまりがあるか考えさせる。
支点の位置を変えて調べる。 ・支点の位置を変えて手応えを調べ、支点の位置を変えることでも、ものを持ち上げる重さが変わることを実感させる。

○てこは身の回りのどのような道具に利用されているか調べる。 ・てこを利用した道具について、支点、力点、作用点にシールを貼らせる。

○実験用てこが傾く様子は、おもりの重さや位置によってどのように変わるか調べる。
・おもりを2個使用し、めもりのない実験用てこにシールをはり、実験用てこもてこと同じであることに気付かせる。さらに、指で押してつり合わせることで、押している力とおもりの重さが同じであることに気付かせる。
○てこがつり合うときには、3つの点にどのようなきまりがあるのか考える。
・左右におもり1個ずつと、左右におもりを1個と2個でつり合っている実験用てこを比較させ、めもりのない実験用てこを使い、おもりがつり合うときの左右の腕のおもりまでの長さ(距離関係)に気付かせ、表現させる。

実践
○てこがつり合うときのきまりについて、実験用てこを使い調べる。
・左右におもり1個と2個と、左右におもり2個と3個でつり合っている実験用てこを比較させ、めもりがある実験用てこを使い、おもりがつり合うときのきまりを数値で見いださせる。
○てこがつり合ったり傾いたりするときのきまりをまとめる。 ・左右にそれぞれ違う重さのおもりを下げ、つり合った状態の実験用てこを提示し、見いだしたきまりがあてはまるか確かめさせる。

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○つり合いを利用した道具やおもちゃを作る。
<不思議ペンスタンド(PDF)>
<モビール(PDF)>
・学習したことを生かしたものづくりとして、さおばかりやモビールづくりを行わせる。
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