小・中学校を通した理科の授業づくりを提案します!

小学校第6学年 「水溶液の性質」
単元の目標
いろいろな水溶液を使い、その性質や金属を変化させる様子を調べ、水溶液の性質や働きについての考えをもつことができる。
単元の指導計画
 
主な学習活動
教師の指導・支援



リトマス紙を使って水溶液を調べ、 区別する。 ・薬品の扱い方を指導する。
・5つの水溶液(食塩水、炭酸水、酢、水酸化ナトリウム水溶液、塩酸)を区別する方法を考えさせる。(色、におい、蒸発など)
・リトマス紙の使い方を指導し、液体の性質(酸性・中性・アルカリ性)によっても水溶液を区別することができることを理解させる。


○いろいろな水溶液を調べ、酸性・中性・アルカリ性の水溶液に仲間分けする。
・身近な水溶液を持ち寄らせ、液性を調べて仲間分けさせる。
・調べた結果をレポートにまとめさせる。
ムラサキキャベツ液を使って、液性による色の変化を調べる。
<ムラサキキャベツ試薬(動画)>
・学んだことを生かすものづくりとして、指示薬の性質を知り,ムラサキキャベツ液の液性による色の変化を利用して絵を描かせる。





実践
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塩酸がアルミニウムを溶かす様子について調べる。

○塩酸に溶けたアルミニウムはどうなったのかを考える。
・表面が酸化したアルミニウムに塩酸を付けたものと水を付けたものを提示し、様子の比較から、塩酸がアルミニウムを溶かすことに気付かせる。
・塩酸とアルミニウムを溶かした塩酸を蒸発させ、後者から析出した物質がアルミニウムかどうか疑問をもたせて学習問題を設定する。
金属が塩酸に溶けるかどうかを詳しく調べる。
・アルミニウム以外の数種類の金属を用意し 塩酸は鉄や亜鉛などの金属も変化させることを理解させる。

金属が水酸化ナトリウムに溶けるかどうかを詳しく調べる。
・水酸化ナトリウムの水溶液にも金属を変化させる働きがあることを理解させる。

炭酸水を作って、炭酸水は二酸化炭素が溶けてできていることを調べる。 ・炭酸が抜けている炭酸飲料と炭酸が抜けていない炭酸飲料を比較させ、学習問題を設定する。炭酸水を作らせて調べることにより、気体が溶けている水溶液もあることに気付かせる。

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○単元の学習内容をまとめる。 ・学習したことを使って、塩酸、食塩水、炭酸水、水酸化ナトリウム水溶液などの水溶液を見分ける方法を考えさせ、実験で得られた結論をレポート形式でまとめさせる。
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身の回りの水や液体などを調べる。 ・学習したことを活用して、身の回りの水溶液について自由に課題をつくって調べさせ、レポートにまとめさせる。
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