過程 |
学習活動
算数的活動 |
指導上の留意点(○)、評価規準と評価方法(◇)
算数的活動の指導にかかわる留意点(◎) |
つかむ |
1 本時の課題をとらえる。
(教科書15ページの三角形を用いる。)
・三角形ABCの面積を求めよう。
式から求め方を考える。
8×6÷2=24(cu)
@ 「8×6」は長方形の面積
÷2はその半分
A 「6÷2」は高さの半分
ゆえに、横長の長方形に等積変形して
考えた式
B「8÷2」は底辺の半分
ゆえに、縦長の長方形に等積変形して
考えた式
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○ 式と答えを出させる。
○ 公式を用いた式「8×6÷2」を取り上げ、式の意味を考えさせる。
◎ 公式を用いなくても求められる式を取り上げ、その意味を考えさせる。
◎ 前時までの既習事項をまとめた掲示物を参考にしながら、式の意味を考えてみるようにアドバイスする。。
「学習内容が積み上げられた教室掲示」
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(教科書15ページのくさび形を用いる。)
・くさび形の図形の面積を求めよう。
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○ 面積の求め方を説明するため、図と式と比べながら考えさせる。 |
見通す |
2 解決の見通しをもつ。
・求め方の見通しをもつ。 |
◎ 面積の求め方の見通しをもたせるため、既習の面積の求め方を掲示物などから思い出させる。
○ 単に面積を求めるのではなく、式と図を関連付けて考え、式の意味を相手に説明できるようにすることを確かめる。 |
自力解決 |
3 自力解決をする。
くさび形の面積を求める。
《予想される児童の解答》
ア 大きい三角形から小さい三角形を引く
(6+4)×(5+2)÷2=35
(6+4)×2÷2=10
35−10=25
イ 2つの三角形をたす
左…5×6÷2=15
右…5×4÷2=10
15+10=25
ウ 2つの直角三角形に等積変形
左右の三角形をそれぞれ直角三角形に変形して考えると、底辺が(6+4)で高さが5の図形と同じ面積になるので、
(6+4)×5÷2=25 |

「アの考えをまとめた児童のノート」 |
◎ くさび形の図形のワークシートを配布し、線を引いたり、切り取ったりするなどの作業的な活動をさせ、面積を求める方法を考えさせる。(複数のワークシートを用意する。)
◎ 単に式だけで表すのではなく、相手に分かりやすく伝えることを意識させ、求める手順を表し、図や式、言葉を関連付けた説明を考えさせる。
◎ 求める式の意味を具体的に図や言葉と関連付けて相手に分かりやすく伝えるように表現させる。
◇ くさび形の面積を求め、その求め方を表すことができる。
【表現・処理】
〔行動観察、ノート〕 |
○ ウの説明ができる児童には、言葉の式を考えてみるように促す。
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学び合い
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4 自分の考えをペアで説明し合う。
・自分と同じ考えや違う考えか
・どのような式になっているか
・どのような図を使っているか |
◎ 近くの友達とお互いの考えを伝え合うことで、自分の考えを振り返らせたり、情報を共有させたりする。
◎ 式と図を対応させながら説明させる。 |
5 自分の考えを全体で説明し合う。
・どのような方法で求めたのか
・どこからそのことが言えるのか
・何を求める式なのか
・求め方で似ている点は何か
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◎ 考え方や求め方などの説明を付け加えながら全体での話し合いを進めていく。
○ 自力解決のア、イの順番で話し合いを行い、ウについては児童の発表に応じて、取り扱うことにする。
○ 全体での話し合いでは、まず式を提示し、その式の意味(数値の意味、式の意味など)を図形と関連付けながら考えさせ、意見を出し合わせながら進めていく。
◎ お互いの考えの共通点や相違点などを話し合わせる中でそれぞれの考え方を認めながら、そのよさに気付かせる。
◇ 面積を求める式の形に着目し、式の表す意味を図形と関連付けながら読み取ることができる。
【数学的な考え方】
〔行動観察、ノート〕 |
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まとめ |
6 本時の学習を振り返る。
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○ 面積の求め方によって、式や図などが異なることを気付かせる。
○ 本日の学習で、がんばったことや分かったことなどについて振り返らせる。 |
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参考資料「児童のノート」 |
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