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数学的活動を取り入れた授業展開案

 単元「文字の式」の小単元「大小関係を表す式」(2時間)における数学的活動を取り入れた授業展開案です。
 

単元 文字の式 (啓林館)
  ・b 大小関係を表す式(移行措置に伴う補助教材)  全2時間

 

1/2時

ねらい

・いろいろな数量の関係を不等式で表すことができる。

・いろいろな数量の関係を不等式に表す方法を理解する。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○復習問題「2は5より小さい関係を式に表してみよう。」を考える。
○本時の学習内容「関係を表す式が、等式だけでないことを学ぼう」を知る。
○課題を考える。
a 円のノート2冊の代金が、b 円の鉛筆5本の代金より高い。
このときの数量の関係を表しなさい。

 

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●等しい関係がふくまれていないことを予想する。
練り合う
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
●大小関係が含まれていることに気づき、大小関係を表す記号を用いて表す。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●大小関係の記号をどのように利用するのかについての自分の考えをグループ
  のメンバー に説明する。
○関係を式に表す。
○「不等号」、「不等式」、「左辺」、「右辺」、「両辺」の用語について知る。
○補助教材3ページの問1を考える。
○「3未満」の意味を理解する。
○「≦」、「≧」の用語の意味を理解する。
○補助教材3ページの例2を使って確認する。
深める
数学的活動 〔発展的に考える活動〕
●補助教材3ページの問2を考える。
数学的活動 〔目の前の課題から、物事の本質を見抜こうとする活動〕
●等式と同じように、関係の式が複数できることを知る。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●不等式について振り返り、等式で表すことができない関係があることを理解し、
  ノートに整理する。

2/2時

ねらい

・いろいろな数量の関係を不等式で表すことができる。

・いろいろな数量の関係を不等式に表す方法を理解する。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○本時の学習内容「不等式がどんな関係を表しているか考えよう」を知る。
○課題1を考える。
太郎さんは、毎月a 円ずつ貯金して6000円のゲームを買おうと思っています。
  「4a<6000、5a>6000」 は、どんなことを表していますか。

 

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●どんなことを表していると予想する。
練り合う
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●不等式が表しているものを、グループのメンバーに説明する。
○不等式が表していることを確認する。
○課題2を考える。
1000円持って買い物に行き、1本60円の鉛筆 x 本と、100円の消しゴム1個を
買うことにしました。  不等式 「1000−(60 x +100)<300」 は、どんなことを表して いますか。
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●300が何を表しているのか考え、予想する。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●不等式が表しているものを、グループのメンバーに説明する。
○不等式が表しているものを確認する。
○不等式では、左辺が表している数量と右辺が表している数量をそれぞれ考える
  とわかりやすいことを知る。
深める
数学的活動 〔発展的に考える活動〕
●補助教材4ページの問3、練習問題を考える。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●不等式の読み方を確認し、ノートに整理する。
 

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最終更新日:2011-03-30