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数学的活動を取り入れた授業展開案

 単元「文字の式」の小単元「数量を文字で表すこと」(2時間)における数学的活動を取り入れた授業展開案です。
 

単元 文字の式 (啓林館)
  1 文字を使った式
   【・1・ 数量を文字で表すこと】   全2時間

 

1/2時

ねらい

・文字は数の代わりであることがわかり、式を1つの数としてとらえることができる。

・マグネットの個数を文字を使った式で表すことができる。

・数の代わりに文字を用いて、いろいろな数量を式に表せることを理解する。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○教科書42、43ページの「とびらの問題」を考える。
○本時の学習内容「数量を文字で表そう」を知る。
○教科書44ページの「考えてみよう」に取り組む。

 

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●マグネットの個数を求める方法を予想する。
練り合う
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
●図を使ってマグネットの個数を求める式を考える。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●図やことばを使って、自分の考えをグループのメンバーに説明する。
○画用紙の枚数を x として、マグネットの個数を文字を使った式に表すことができ
  ることを知る。
深める
数学的活動 〔目の前の課題から、物事の本質を見抜こうとする活動〕
●文字を使うことで、いろいとな数量を一般的に表すことができることを知る。
●文字を含んだ式は、マグネットの個数を表すと同時にマグネットを求める式で
  もあることを知る。
○教科書45ページの例1、例2を使って説明を聞く。
●教科書45ページの問1を考える。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●文字を使うことで、数量を1つの式で一般的に表すことができる文字式のよさ
  を振り返る。

2/2時

ねらい

・式から数量を読み取ることができる。

・いろいろな数量を、文字を使った式で一般的に表すことができる。

・数の代わりに文字を用いて、いろいろな数量を式に表せることを理解する。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○前時の学習内容を確認する。
○本時の学習内容「数量を文字で表そう」を知る。
○場面(新幹線で旅行する)設定を聞く。
  「新幹線の座席が2人がけと3人がけの座席があるのはなぜか」を考える。

 

 

見通す
○課題1を考える。
新幹線の座席に17人の旅行者をあまりなく座わらせるようにするには、どのように座席を決めればよいですか。
練り合う
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
●図などを使って考える。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●座席の決め方を、図などを使いながら、グループのメンバーに説明する。
○教科書45ページの例3の説明を聞く。
○数量を文字を使った式で表すことができることを知る。
○教科書46ページの問2を考える。
深める
数学的活動 〔目の前の課題から、物事の本質を見抜こうとする活動〕
●課題2を考える。
a cm、横 b cmの長方形があります。
(1) a×b  (cu)     (2) 2×a+2×b  (cm)
は、何を表している式ですか。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●式が示しているものが何であるか自分の考えを全体の場で説明する。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●数量が文字を使った式で表されることから、文字式が示しているものが何である
  かを逆に読むこともできることを整理する。
 

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最終更新日:2011-03-30