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数学的活動を取り入れた授業展開案

 単元「正の数・負の数」の小単元「正の数・負の数を量で表すこと」(2時間)における数学的活動を取り入れた授業展開案です。
 

単元 正の数・負の数 (啓林館)
  1 正の数・負の数
   【・2・ 正の数・負の数で量を表すこと】  全2時間

 

1/2時

ねらい

・正の数・負の数を用いれば、互いに反対の意味をもつ量を表すのに便利であることに気づくこ

 とができる。

・反対の性質をもつ2つの数量を正の数・負の数を用いて表すことができる。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○教科書13ページの「考えてみよう」に取り組む。
  海面の高さを基準として、高くなると正の数、低くなると負の数を使っていること
  を確認する。
○本時の学習内容「反対の性質をもつ2つの数量を正の数・負の数を用いて表そ
  う」を知る。
○互いに反対の性質をもつと考えられる量は、正の数・負の数を使って表すこと
  を知る。
○課題1を考える。
  5000円の収入と4000円の支出を、正の数・負の数を使って表してみよう。

 

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●5000円の収入と4000円の支出の表し方を予想する。
練り合う
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●「+5000円、−4000円」と「−5000円、+4000円」では、それぞれどのような考
  えを基に表したものか、その違いをグループで話し合う。
○反対の性質をもつ量を、正の数・負の数を使って表すときは、どちらを正の数で
  表すかを、はっきりさせておく必要があることを知る。
深める
○課題2を考える。
  ある地点から2km東にある地点と3.5km西の地点を、正の数・負の数を使って表してみよう。
数学的活動 〔観察、操作などの具体的な活動〕
●ある地点から2km東の地点と3.5km西の地点の表し方を考える。
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●「+2km、−3.5km」、「−2km、+3.5km」の違いをグループの中で話し合う。
○どちらを正の数にするかはっきりしていない場合、どのように考えるかを知る。
数学的活動 〔発展的に考える活動〕
○教科書14ページの問1を考える。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●反対の性質をもつと考えられる量は、正の数・負の数を使って表すことができる
  ことを確認し、正の数と負の数のよさを知る。

2/2時

ねらい

・基準を基にその過不足を、正の数・負の数を用いて表すことができる。

・正の数・負の数の利便性を理解する。

段階
学習活動【数学的活動を通した指導のポイント】(●は数学的活動をともなう学習活動)
つかむ
○前時の学習内容を確認する。
○本時の学習内容「ある基準を基に、正の数・負の数を使って表そう」を知る。
○課題を考える。
  中山さんは、バスケットボールの試合で10得点することを目標にしました。
  16得点したとき、目標との違いを正の数、負の数で表すにはどのようにしたら
  よいでしょうか。

 

 

見通す
数学的活動 〔成り立つ事柄を予想する活動〕
●16得点したときの表し方を予想する。
練り合う
数学的活動 〔自分の考えを人に伝える活動・人の考えを理解する活動〕
●目標より少ないとき、正の数で表すか負の数で表すかをグループで話し合う。
○基準を決めて、それからの増減や過不足などを、正の数・負の数で表すことが
   できることを知る。
○教科書14ページの問2を考える。
深める
数学的活動 〔発展的に考える活動〕
●反対の性質をもつ量は、負の数を使うと、その一方のことばだけで表すことがで
   きることを知る。
○教科書15ページの問3、問4を考える。
まとめる
数学的活動 〔自分が行った活動を振り返る活動〕
●基準との違いで、基準より多い場合は正の数、少ない場合は負の数で表すこと
  をノートに整理する。

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最終更新日:2011-03-30