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3.研究のまとめ
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(1) 《研究の成果》 |
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A 数学的活動を取り入れた授業 |
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@ 数学的活動を取り入れた授業展開案
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数学的活動を取り入れた授業展開案については、平成21年度プロジェクト研究「基礎的・基本的な知識・技能の習得を図り、数学的な思考力・判断力・表現力を育む学習指導の工夫 −数学的活動の充実を通して−」で提案された「1時間の授業を5つの段階(つかむ、見通す、練り合う、深める、まとめる)に分け、その中に数学的活動を取り入れたもの(表)」を基に作成しました。
(「授業の段階と授業に位置付ける数学的活動」の表へ) |
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また、1時間の授業において5つの段階での学習活動とその中に取り入れる数学的活動を示した授業展開案を作成しました。 |
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作成した授業展開案は、第1学年のすべての学習内容になります。
効果があると思われる数学的活動をできるだけ多く取り入れた授業展開案を、新学習指導要領の移行措置の内容も含め、教科書(啓林館)に沿った内容で作成しています。
この授業展開案は、日々の授業にそのまま利用したり、参考に
したりすることができます。
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A数学的活動を取り入れた詳細授業展開案PDF(ワークシート付き)
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「文字の式」、「比例と反比例」、「平面図形」、「資料の活用」、「課題学習」の内容で、使用するワークシートを付けた詳細授業展開案を8時間分作成しました。ここでいう詳細授業展開案とは、学習指導案と異なり、教材観などを除き、授業展開を中心に作成したものです。授業における生徒の活動や教師の支援、数学的活動における教師の支援について詳細に示したものです。
下に示した単元において、PDF化した詳細授業展開案を作成しました。
・文字の式(式の値)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
・比例と反比例(比例の式)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
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平面図形(基本の作図)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
・資料の活用(度数分布表)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
・資料の活用(相対度数)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
・課題学習(文字の式の利用)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
・課題学習(比例、反比例の利用)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
・課題学習(対称な図形)
【詳細授業展開案】 【ワークシート】
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B実践授業から感じた児童の様子
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課題解決のため、見通しをもって取り組ませることで、生徒の主体的な活動が多く見られるようになりました。今回のように、身の回りにあるものから数学の課題を設定したり、多様な見方や考え方ができるような課題を設定したりすることで、生徒の課題に対する興味・関心が高まり、生徒は目的意識をもって主体的に活動することができます。多様な見方や考え方ができるような課題では、グループで考えをまとめる際、自分の考えを図などを利用して説明している場面が見られました。また、友だちの考えを聞き、自分の考えを広げたり、深めたりすることができていました。授業を通して、「自分の考えを伝える活動・人の考えを理解する活動」を取り入れることも必要であると感じました。 |
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B 学習プリントの作成 |
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第1学年の内容で、各単元ごとに、知識・技能の習得を図るための学習プリントと数学的な思考力・判断力・
思考力・表現力を育むための学習プリントを作成しました。その学習プリントの内容は、過去の全国学力・学習状況調査(H19〜H22)や佐賀県小・中学校学習状況調査(H21・22)の調査問題と、研究委員会で独自に作成した練習問題で構成されています。
大問については基本的に1ページで完結するように作成しました。1ページずつ印刷して、授業や日々の課題に活用することができます。また、解答も準備していますので、長期休業中の課題などに使うこともできます。解答例には、解答のポイントを付記し、生徒自身で確認ができるように工夫しました。
(単元別学習プリントのページへ) |
学習プリントの問題
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学習プリントの問題の解答とポイント
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(2) 《研究2年次の方向性》 |
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A 授業展開案の作成 |
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中学校3年間を見通した教育を行うために、現在発信している第1学年や第2学年の内容との系統性を図りながら、第3学年の内容について、授業モデルを基にした授業展開案を作成していく必要があると考えます。
第3学年の授業展開案を作成することにより、中学校で学習するすべての内容について、数学的活動を取り入れた授業を提案することとなります。
また、すべての学年で本研究で提案する数学的活動を取り入れた授業を行っていくことで、
新学習指導要領の数学科の目標
「数学的活動を通して、数量や図形などに関する基礎的な概念や原理・法則についての理解を深め、
数学的な表現や処理の仕方を習得し、事象を数理的に考察し表現する能力を高めるとともに、
数学的活動の楽しさや数学のよさを実感し、それらを活用して考えたり判断したりしようとする
態度を育てる。」
ことを具現化していくことにつながると考えます。 |
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B 学習プリントの作成 |
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第3学年の内容で学習プリントを作成し、中学校の全ての単元に対応できる学習プリントを完成したいと考えます。
知識・技能の習得を図るための学習プリントと数学的な思考力・判断力・表現力を育むための学習プリントについては、現在のところ第1学年と第2学年の分を発信しています。第3学年までの学習プリントを発信することにより、日々の授業や家庭学習、長期休業中の課題など幅広い使い方ができるようになると考えます。
学習プリントの作成においては、基礎的・基本的な学習内容の確実な定着を図るとともに、佐賀県の生徒の大きな課題とされる「事象を数学化する力」や「数学的に解釈したり、表現したりする力」など、つまり「数学を活用する力」を育むことをを目指します。
特に、数学的な思考力・判断力・表現力を育む学習プリントについては、複数の単元の学習内容を含むような総合的に考える問題についても着手できればと考えています。 |
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4.参考文献・参考資料
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・ 佐賀県教育委員会『佐賀県教育の基本方針』 平成22年4月 |
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・ 文部科学省『中学校学習指導要領解説 数学編』 平成20年9月 |
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・ 文部科学省『平成19・20・21・22年度 全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料』 |
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・ 佐賀県教育委員会『平成22年度 全国学力・学習状況調査の結果』 |
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・ 佐賀県教育委員会『平成21・22年度 佐賀県小・中学校学習状況の調査問題』 |
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・ 佐賀県教育委員会『平成22年度 佐賀県小・中学校学習状況の結果』 |
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・ 北尾 倫彦・鈴木 彬編集 『平成14年版 中学校数学 観点別学習状況調査の新評価基準表』
2002年9月30日 図書文化社 |
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・ 佐賀県教育センター『算数・数学を活用する力をはぐくむ授業の工夫』
平成20年3月 確かな力をはぐくむ算数・数学の授業研究委員会 |
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最終更新日:2011-03-30 |
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