新学習指導要領で求められている中学校英語科学習指導を提案します!

第3学年 英語科 実践事例 7

1 単元名 Unit 6
     20th Century Greats
     (NEW HORIZON English Course Book 3)

指導案PDFはこちらから

2 単元について

単元の目標 ○ 間違いを恐れず、英語で自分の考えなどを書いている。
○ 接触節、関係代名詞の文の形・意味・用法を理解し、それを使って表現できる。
○ レイチェル・カーソンの業績や生涯について読み取ることができる。
新出文法・表現 接触節関係代名詞who、that (which)
4技能の関連付け ○ 「書くこと」から「読むこと」へ関連付けた活動を展開してます。

○ 新指導要領では関係代名詞の制限的用法について「基本的なもの」の文言が削除さ
   れたことを受け、実際に関係代名詞whoを含む英文を作り、友達やALTに伝える活動
   にしています。
書くことの手立て ○ ライティングノートを使って一度書いた英文に、関係代名詞を含む英文を加えて、
   より詳しく説明していきます。

○ 英作文のコツの「A今まで学習した基本文を使おう」と「C接続詞を使おう」を中心
   として、より詳しく説明する英文を書けるように工夫されています。 
 

3 単元の評価規準

コミュニケーションへの
関心・意欲・態度
表現の能力
理解の能力
言語や文化についての
知識・理解
1 間違いを恐れず、感想や意見などを書いている。 1 教科書本文の概要を述べた空所を適語で埋めることができる。
2 接触節を使って、文のつながりを考えた人や物を説明するレポートを書くことができる。
1 教科書本文の概要を正しく読み取ることができる。 1 接触節を含んだ文や関係代名詞を使った英文の意味を理解している。
 

4 指導計画 (全7時間)

  指導ページ
主な学習内容
書く活動
Starting Out ○ 接触節を使い、多くの英文に触れる  
Dialog ○ レイチェル・カーソンについて知る。
○ 関係代名詞whoの形・意味・用法を理解す
   る。
・ 関係代名詞whoを使った英文をライティングノートに書く。

本時
○ 友達の紹介文を書く。 ・ 前時の紹介文に説明や感想を加えてワークシートに書く。
Reading for
Com...1
○ Reading for Com.1の内容を理解する。 ・ 関係代名詞that(which)を使った英文をライティングノートにライティングノートに書く。
Reading for
Com...2
○ Reading for Com.2の内容を理解する。
○ 関係代名詞thatの形・意味・用法を理解す
   る。
 
まとめ ○ レイチェル・カーソンの要約文を書く。  
 

5 本時の目標

(1)  間違いを恐れず分かりやすく書こうとする。(関心・意欲・態度)
(2)  宇宙人について、分かりやすく説明し、感想を述べることができる。(表現)
 

6 本時の展開 (3/7)

過程 領域 学習活動
教師の指導・支援
評価規準と評価方法
T1(JTE)
T2(ALT)
  今日のめあてを確認する。
「英語でより詳しく宇宙人の友達を説明し、また感想を伝えよう。」
     
読む 教師の後に続き、モデル英文を読み、使える表現がないかやどのような説明が効果的かを読み取る。
「英作文のコツ」を参考にしながら、例文の内容を確認させ
る。 

 

 

 
書く 前時にライティングノートに書いておいた英文に、詳しい情報を一文ずつ付け加えてワークシートに紹介文を書く。 机間指導をしながら、服や顔の形や色などの様子や感想などを付け加えるようにアドバイスをする。
「英作文のコツ」の「A今まで学習した基本文を使おう。C接続詞を使おう」などを参考に、説明を加えるようにアドバイスする。
【関・意・態】
語句や文の使い分けをし、間違いを恐れず分かりやすく書こうとする。(観察)
【表現】
文のつながりを考えた文を書き、伝えることができる。(ワークシート)
読む 各グループから一つ作品を選ぶ。
ALTが紹介を聞いたときに、一番イメージしやすいものを選ばせる。 英文をチェックしアドバイスする。  
書く ワークシートに、作品を選んだ理由について、グループで話し合って書く。 書き終わったら、発表練習をするように伝える。 英文をチェックしアドバイスする。 【表現】
文のつながりを考えた文を書き、伝えることができる。(ワークシート)
聞く
・話す
宇宙人の説明とそれを選んだ理由を発表する。

選んだ理由を書いたワークシート例
発表者の声が小さい場合は、繰り返し発音し理解の助けとする。
発表を聞き、どの絵の紹介か推測する。コメントを加える。  

生徒がかいた絵の例
左の絵を基に生徒が書いた英文例
上の青字は前時までに書いた英文、下の赤字は本時に書き加えた英文
I have a friend who is an alian. 
・ Her name is Nomo. 
She is an alian who is five years old. 
・ She is smaller than I. 
・ Her birthday is November sixth. 

She is an alian who has a square body. 
・ She looks like an eraser, so it is difficult for us to find her.
She is an alian who doesn't have a nose.
・ But she has two big eyes and a small mouth.
She is an alian who likes taking a walk. 
・ She is always wandering. 
She is an alian who can play with blocks. 
・ She has made a big house. 
・ She likes to play with blocks very much.
 

7 授業の考察

@ 4技能を関連付けた言語活動について
 本単元では、宇宙人の友達を相手に説明するという言語活動を行いました。人の紹介は生徒が1年次に学習する形式であり、これまで学習してきた基本英文や表現を取り入れやすい言語活動と言えます。
  また、ALTに説明する活動を取り入れたことで、分かりやすく伝えるにはどうしたらよいか、友達と相談し合いながら書き加えている様子も見られます。伝える相手を具体的に意識することで、作文への意欲がさらに高めることができます。
A 「書くこと」についての指導法について
ア ライティングノートについて

 ワークシートから生徒の状況を分析すると、文法や英文理解の能力が高い生徒が、自由英作文においても表現力豊かな作品を書いているとはいえないことが分かります。そのことから、作文活動で知識をうまく使えるようになるには、多くの機会を与えて、慣れさせていくことが大事であると分かります。今後も授業で継続して作文活動に取り組ませるために、ライティングノートを効果的に使い、生かしていくことが重要です。
イ 英作文のコツについて
 「英作文のコツ」を使用することで、どんなことを意識して書くことが大事かを短時間で確認させることができました。また、あらかじめ宇宙人を描いていたことで、作文の内容をスムーズに考えることができます。
  今回の活動では、既習内容を上手に利用することに集中させるため、あえて和英辞書は使用しませんでした。生徒は、知らない単語や表現については周りに質問しながら、最後まで集中して活動に取り組んでいました。また、約半数の生徒は、接続詞を使い、文のつながりを考えながら書くことができました。
※  ワークシート生徒作品1  ワークシート生徒作品2
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最終更新日: 2010-03-23