新学習指導要領で求められている中学校英語科学習指導を提案します!


 第3学年 英語科 実践事例 5


  1 単元名 Writing Plus 1
      意見の主張
       (New Horizon English Course 3)
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 2 指導計画 (全2時間)
第1時
 「優先席にすわってもよい?」Step 2・3のフォーマットを基に、賛成の立場と反対の立場でまとまった文章を書く。
第2時
 「私たちは英語を勉強すべき?」という意見についての自分の考えを明らかにし、それに沿った理由を英文にし、それらを組み立て、自分の意見文を書く。[本時]2/2
 3 単元の評価規準
コミュニケーションへの
関心・意欲・態度
表現の能力 理解の能力
言語や文化についての
知識・理解
Step 2・3 のフォーマットを上手に使って、まとまりのある文章を粘り強く書いている。

伝えたい内容を正確な表現を使って書き表すことができる。
伝えたい内容を文章の構成の仕方に注意して書くことができる。

意見文の内容を正確に読み取ることができる。 賛成意見・反対意見を表現するための語句や文の使い方、文章の構成の仕方などを理解している。
 4 本時の目標
 自分の意見とその理由を、文章の構成に気を付けて書くことができる。
 5 本時の指導過程(2/2時)   
過程 学習活動 教師の支援 評価とその方法


1
3分間ライティング    

I think (I don't think) young people should not sit in priority seats.  Because 〜.  理由を書く。

 ・前回より1語でも多く書くことができるよう励ます。  
2
Greetings    
3
Small Talk  ・前時までの話題であった「優先席にすわってもよいか」ということについて、自分の意見をもたせる。  



4
New material  ・本時の活動についての見通しをもたせ、ワークシートに沿って学習を進めることを確認する。  
Option:  We should study English.    
(1)上記の意見に対しての理由を、 賛成と反対のどちらの理由に当たるかを考え、分類する。
(ワークシートのStep1)
   
(2) Focusing
自分の考えの方を短い英文にする。
(ワークシートのStep2)
 ・意見に対する自分の考えを焦点化させ、自分の考えを補足するような理由をワークシートを参考にしながら考えさせる。
【関心・意欲・態度】
5文程度の英文を粘り強く書いている。(観察)
(3) Structuring
短い文をつなげて、流れのある文にする。

視点 4技能の関連

 ・First, Second などのつなぎ言葉や接続詞などを用いて、つながりとまとまりのある文章になるように、ワークシートの例などを取り上げて説明する。

・必要に応じて、ワークシートの表現集や単語集も参考にすることを助言する。

・辞書などを用いて、自分でも必要な表現を探して用いてもよいということを伝える。
【表現】
文のつながりや構成を考えた工夫をしている。(ワークシート)




(4) Reviewing
グループ内で文法的なミスを訂正したり、文と文のつながりなど、文の展開の再検討をする。
・グループ内で検討することにより、自分の意見文をよりよいものにするという目的を最初に確認する。

・ミスの指摘だけではなく、表現が工夫されている点や納得できる理由などにも目を向けさせ、お互いに書き上げた意見文のよさにも気付かせるようにする。

 ・自分の考えとその理由をまとまった英文で書くことができたことを称賛し、自信や満足感をもたせるようにする。
 
(5) Evaluating
グループ内で発表し、相互評価する。

 ・グループの中で、書き手(話し手)・聞き手双方の立場で文章にかかわり、評価することを意識させる。
 
・「賛成、反対」の2派に分かれていれば意見交換の形で、発表させる。
 
5
Assignment
6
Greetings    
○ 本時に位置付けた「書く活動」の部分については、ピンク色で示している。
 
6 授業の考察
  授業ではいつも3分間ライティングを取り入れているので、生徒は抵抗なく英文を書くことができていた。本時の書く活動としては、文のつながりや構成を考えた活動を行った。ワークシートを工夫し、手順を踏みながら、自分の考えを焦点化し、それに沿った理由を単文で書き、それらの文の構成を考えていくことでまとまりのある意見文を書くことができるようにした。ワークシートや教科書に参考となる表現があるので、生徒はそれらも参考にしながら、自分の考えをできるだけたくさん書こうとしていた。この単元は、「意見の主張」となっているので、生徒には英文を書く際に、つなぎのことばの使用など、結束性をもたせることに注意するようアドバイスした。毎回「書く活動」を入れているので、文型の定着がみられ、自分の意見を英語で表現できるようになってきた。
 
※ 資料 ワークシート(Word) 生徒作品  
   

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最終更新日: 2010-03-24