基礎的・基本的な知識・技能の習得と数学的な思考力・判断力・表現力の育成を目指します!

 小学5年 「計算のきまりを見なおそう」
       1/4時の学習プラン 〜分配法則の理解を深めよう〜
  1 本時の目標
 
分配法則の理解を深める。
 
アレイ図と式を相互に結び付けて、分配法則のつながりを説明することができる。
 
 
  2 算数的活動について
 
表現する活動として、自力解決の場面で考えたことを式・図・言葉等で書き表すようにさせる。また、アレイ図から式を考えたり、式からアレイ図に示したりする活動に取り組ませる。
 
説明する活動として、ペア学習や全体学習で自分なりに考えた方法を分かりやすく相手に伝えるようにさせる。
 

  本時の展開
 
過程
学習活動 指導上の留意点(○)、評価規準と評価方法(◇)
算数的活動(◎)
つかむ
1 本時の課題をとらえる。
・チョコレート全部の数を考える。 
○ 整然と並べると、かけ算などを使って計算で簡単に求められることに気付かせる。
全部の数の求め方を考えて、説明しよう  《使える数字は 3、4、5だけ》
見通す
2 解決の見通しをもつ。 ○ 次のような条件に当てはまらない求め方の例を示す。
(3×10+5)
○ アレイ図のどの部分が3に当たるか確認させる。
(4、5の数字についても、どの部分に当たるか確認させる。)
自力解決
3 1つの式に表して、答えを求める。

《予想される児童の解答》
 式ア
  3×5=15  4×5=20
  15+20=35

 式イ
  3×5+4×5=35

 式ウ
  (3+4)×5=35

◎ ワークシート@−1を使って、式だけでなく考え方が分かるように、アレイ図に数字を書き込ませたり、言葉で表現させたりする。
○ 思いつかない児童には、黒と白を別々に求めるように声掛けをする。
◇ 数の求め方を式や言葉を使って書き表すことができる。【数学的な考え方】
  (ワークシート@−1)
学び合い
4 ペアをつくり、お互いに自分の考えを説明し合う。 ◎ ワークシート@−1を見せながら、相互に自分の考えを伝え合わせる。
◎ 説明がうまくできない児童には、友達の説明の仕方をまねるなど、ペアの相手に教えてもらいながら説明することを指示する。

◎ 友達の考え方、表し方のよい所はどこかを意識して聞かせるようにし、分かりやすい書き表し方があれば、自分のワークシートに付け加えさせる。
5 全体の場で、式と考えを説明する。



式イ式ウは、次のように等号でつなぐことができることをつかむ。
 3×5+4×5=(3+4)×5
◎ 式をどのように考えたのかアレイ図を基に説明させる。
○ 式ア式イは同じ考えであることを確認し、式イにまとめる。
○ アレイ図の並べ方の違いに着目させ、式イ式ウの違いをとらえさせる。
6 数字を置き換えた次の式を基にアレイ図を考える。
 7×4+2×4=(7+2)×4
・ 左辺の式を見て、右辺の式や両辺の式を表すアレイ図をかく。
・ペアでお互いに、アレイ図と式を対応させて説明し合う。
◎ ワークシート@−2を用いて、児童一人一人に式を見て図に表す活動に取り組ませる。


◎ 式←→式、図←→式のように、いろいろなパターンで説明させる。(ワークシート@−2)
◇ 式の意味をアレイ図と結び付けて説明できる。【数学的な考え方】(ワークシート@−2)

まとめ
7 本時の学習を振り返る。
・■、●、▲を使って、分配法則を次のようにまとめる。

(■+●)×▲=■×▲+●×▲
・上記の(■+●)の部分が(■−●)のように減法となった場合も適応できるかを、図と対応させて考える。
 (■−●)×▲=■×▲−●×▲
・振り返りカードを書く。

○ ■など同じ記号には、すべて同じ数が入ることを押さえる。
○ 教師がアレイ図を操作し、それを表す式を児童に発言させ、成り立つことを確認する。

○ 減法となった場合でも成り立つことを確認させる。
 

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最終更新日:. 2010-03-09