学習に難しさを感じている子どもたちを知るためには,学習障害(LD)を知ることがよいでしょう。LDの特性としては,知的な遅れはないのですが,「読む」「書く」「聞く」「話す」「計算する」「推論する」の中で,ある部分だけに著しい苦手さがあります。これは,彼らの努力不足ではなく,生まれながらに脳の中枢神経系に何らかの機能障害があるためと言われています。そのために,生活の中で不便さを感じています。特に,学習の場面においては,人一倍苦労しながら学んでいると思われます。このような子どもたちの特性を理解することが,よりよい支援の第一歩になると思います。