2 授業の計画と評価

図画工作科授業 2年生 34名 「だんボールへんしん」    
日時:2006年10月 (全4時間)
場所:佐賀市立春日北小学校 
準備:
    ・教師  段ボールをいろいろな形に裁断したもの(130ピース程度)、木工用接着剤、手を拭くためのふきん(班に1つ)
    ・児童  はさみ、のり (必要に応じて使用)
題材の目標(◎)と評価規準(○)       本題材の具体的な評価基準表
段ボールによる表現に興味をもち、形の面白さを生かす方法を考え、接着をしながら色や形の美しさを感じることを通して、つくる喜びを味わうことができる。
段ボール片に興味をもち、つなげながらいろいろな形を見立てていく造形活動を楽しんでいる。
(造形への関心・意欲・態度)
段ボール片の形を組み合わせたり、特徴を生かしたりしながら構成していくことができる。
(発想や構想の能力)
自分の表現意図に合わせて、段ボール片や折り紙をつなげたり、貼ったりしながら制作することができる。
(創造的な技能)
段ボール片の形や折り紙を使ってできた色や形の面白さを見付け、自分や友だちの作品のよさを考えながら、鑑賞することができる。
(鑑賞の能力)

題材の指導計画 (全4時間)


(時)
主な学習活動と研究にかかわる部分

主な教師の支援

評価規準

評価資料

1 材料はどんな特徴があるか予想する。

・接着の仕方について考える。

2 いろいろな形の組み合わせを考える。

3 段ボール片を接着する。

4 友だちの作品を鑑賞する。

5 飾りたい場所を考え、更に思いをもつ。

・材料に興味がもてるようにクイズをする。

・材料の形から、どんな表現ができるか児童に予想させることで、面白さを感じ取らせ、表現方法を知らせる。

・段ボール片の形の組み合わせる方法を支援する。

・作品の鑑賞を通して、見通しをもたせる。

観察、発言、作品

観察、作品、作品カード
6 段ボール片をもっとつなげる。

・折り紙を組み合わせて、自分の意図を表すように制作していく。

7 自分や友だちの作品を鑑賞する。

・飾りたい場所や工夫を説明する。

・接着の方法や子どもたちの思いを確認し、前時の活動を振り返らせる。

・段ボールの形に注目させることで、折り紙の色合いを考えながらつくることができるようにする。

・作品の形の組み合わせ方や色合いに着目できるように言葉を掛け、鑑賞させる。

作品
発言、作品、作品カード
学習の流れについて
 学習過程を子どものおおまかな思考の流れを基に「感じる」「見つめる」「想う」「表す」「鑑賞する」の5段階と計画した。 

 「感じる」段階  ・・・材料に出会い触れ合う時間
 「見つめる」段階・・・材料の特徴を把握する時間
 「想う」段階   ・・・材料でどんな活動ができそうか想いを広げ、考える時間
 「表す」段階   ・・・思いを基に制作する時間
 「鑑賞する」段階・・・作品を鑑賞する時間

 実際には、子どもたちが材料に出会い、試行錯誤しながら制作していくので、そのことを矢印で示した。