1.目標

  商品と流通に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得し、ビジネスの創造の意義や役割について理解すると共に,商品開発や流通の諸活動に主体的に対応する能力と態度を身に付ける。

2.内容

(1)産業経済の発展と消費生活

ア.我が国の産業の変化

イ.消費生活の変化

2)商品

ア.商品の成り立ち

イ.商品の特性

(3)商品の多様化

ア.商品のソフト化

イ.商品開発の基本的考え方

ウ.商品研究

(4)流通の仕組みとその担い手

ア.流通の仕組みと市場

イ.小売業と卸売業

ウ.流通手段の多様化

(5)流通を支える関連活動

ア.物流活動

イ.金融・保険活動

ウ.情報通信システム

(6)ビジネスの創造

ア.新しいサービス産業

イ.ベンチャービジネス

3.科目の概要説明

  私たちはたくさんのものやサービスに囲まれて、生活しています。そして何でも手に入る大変便利な生活を営むことができるようになっています。例えば、私たちが食事をすることを考えてみましょう。家で食べるときは、その食材を近くの商店街やスーパーなどで買えるし、夜遅くても、近くのコンビニエンスストアで買うことができ、それを自宅で調理して食事をしています。また、ピザや寿司などの宅配を利用することもあります。あるいは食堂やレストランなどで外食する場合もあるでしょう。近ごろでは、できあがった弁当やおにぎり、ハンバーガーなどをコンビニエンスストアやファーストフード店で買い求め、自宅で食べたり、公園などの屋外で食べたりすることもあります。このような便利さは、顧客が欲しいと思う商品を次々に生産し、それを顧客が買いやすい店まで運び、私達の手に渡るように橋渡しをする生産・流通の仕組みがビジネスとして成り立っているから可能になっているのです。しかし、このように生産・流通を通して私達の手に渡る商品も、生活を便利にする一方で、安全性の問題や環境問題などの社会的な問題に関係することがあります。このような社会的なマイナス面についても正しく理解することが大切です。これから学習する内容は、

@消費者が欲しいと思う商品はどのような商品か?

A顧客が求める商品はどのようにつくられているのか?

Bそのような商品がどのように運ばれ、私たちが買いやすいように売られているのか。さらには、それらの商品が社会に受け入れられ、問題が生じ ないようなあるべき姿などについて学習します。 

4.取得可能な資格

・全商商業経済検定1〜2級