1.目標

  情報通信ネットワークシステムに関する知識と技術を習得し,実際に活用する能力と態度を身に付ける。  主な内容としては,ネットワークの種類,伝送の手順と接続方式,ネットワークの構築,ネットワークの運用と保守,また,安全対策などの基礎的な知識と技法を習得する。
  特に企業が求めているインターネット技術者を育成するために要求される基礎的な知識と,技術を確実に身に付ける。

2.内容

(1)ネットーク構築技術基礎

ア.サーバPC

イ.クライアントPCの設置と社内LANの構築についての実習

(2)LANを構築するための準備

ア.ハブ、ケーブルを用意する

イ.ネットワークカードの準備

ウ.ドライバのインストール

(3)ネットワーク基本設定

ア.インターネットとネットワーク設定

イ.ダイヤルアップルータ、ブロードバンドルータの設定

ウ.インターネット接続共有

エ.IPアドレスについて

オ.ネットワークの手順設定

(4)ファイルやドライブ、プリンタの共有

ア.ファイルを共有する

イ.プリンタを共有する

(5)無線LANを導入しよう

ア.無線LANについて

イ.無線LANに必要な機器を用意する

ウ.実践!Windows XPで無線LAN

(6)Macintoshとの接続

ア.FTPを使ったデータ交換(MacOS 9)

イ.FTPを使ったデータ交換(MacOS 10)

ウ.Mac OS XからWindosのMicrosoftネットワークに接続する

3.科目の概要説明

  LAN(Local Area Network)とは,複数のコンピュータとプリンタ,ルータなどの機器を接続して,ファイルの共有,プリンタの共有,インターネット接続の共有などを実現するシステム全体のことをいいます。学校現場での活用を考えますと,自分のコンピュータから職員室のプリンタを使って印刷をしたり,教科や校務分掌,学年などで共有のフォルダを用意し,仕事用のファイルを共有したり,自分のコンピュータからインターネットへ接続し,WWWの閲覧や電子メールの送受信を行ったりできるようになります。また,最近では小型のノート型コンピュータの中には,FDD(フロッピーディスク・ドライブ)やCD-ROMを内蔵していないコンピュータが増えてきましたが,このようなコンピュータでCD-ROMやFDDを利用したい場合,LANでつながっている別のコンピュータのCD-ROMやFDDを,あたかも自分のコンピュータのドライブのように利用することも可能です。
  LANは一般的に同一の敷地内にある建物の中で構成するネットワークのことを指し,企業の本店と支店をインターネットや電話回線を利用してネットワークで結ぶなど,もっと広範囲にわたるものはWAN(Wide Area Network)と呼びます。

4.取得可能な資格

○初級システムアドミニストレータ
○基本情報技術者試験