各技法の特徴
特   徴 ワンポイントアドバイス
コラージュ
台紙,はさみ,のり,雑誌などがあれば,いつでもどこでもできる。
技術的に簡単なので,低学年から大人までも導入しやすい。
知的な作業としてもとらえられるので,大人でも抵抗が少ない。
絵を描くことに抵抗のある人でも取り組みやすい。
子どもの興味のある雑誌であれば,より子どもの内的世界が表現されやすい。
相互法やグループ法などにより,コミュニケーションが図りやすい。
雑誌などの準備が必要になるが,図書館の廃棄雑誌等を利用することもできる。
時間はある程度必要になるが,コラージュ・ボックス法を活用すれば短縮できる。
心理状況の判断,心理療法として用いるには研修と力量が必要であるが,あくまでも生徒とのコミュニケーションを図る一つの方法として考える。ここでは心理療法としては考えない。
スクイグル
ゲーム
準備が簡単
画用紙とマジックを利用したが,場合によっては,紙と鉛筆があれば実施できる。ただし,クレヨンで色を塗るときに開放感を感じる人もいる。
実施しやすい
方法自体は,子どもとのお絵描き遊びである。
実施するに当たって修得すべきものは少ない。
実施方法は子どもと取り決めをしてもよい。
相互関与性が豊かである。
二人で一つの絵を作るので互いの交流が深まる。
面接の気詰まり感が薄れる。 
絵を描くことに抵抗のある人がいるかもしれないが,実際描いてみると絵の上手下手は気にならないものである。
心理状況の判断,心理療法として用いるには研修と力量が必要であるが,あくまでも生徒とのコミュニケーションを図る一つの方法として考える。ここでは心理療法としては考えない。
構成的グループエンカウンター
(SGE)
様々なエクササイズの中から,目的や対象,時間などに応じて選ぶことができる。
それぞれのエクササイズのやり方について,本で詳しく知ることができる。
ゲーム的な要素があるエクササイズでは自己開示がしやすい。
少人数でも,大人数でも実施できる。
集団の相互作用がある。(プラスのストローク,他者からの気づきなど)
実施の手順を理解しておく必要があるが,解説本を常備しておけばよい。
心的外傷を被るのではとの心配もあるが,「否定的なことは言わない」等,事前の指導をおこなえば予防できる。