実践者に聞く!コラージュの効用
気になる子どもとの実施
子どもの様子
○ 楽しかった」「すっきりした」「ストレス解消になった」などの声が自然と出てきた。自分は級外なので担任にも作品を見てもらい,活動中の様子を話す中で,子どもの様子について詳しい話ができた。
○ 保健室へ頻回に来室していた児童と2回。和やかな雰囲気ですすめることができた。その後あまり来室しなくなった。
○ 子どもはこちらの予想以上にのめりこんだ。とにかく好きなものを集めて貼り付け,非常に満足していた。何度もやりたがり,家庭でも母親を相手にするようになった。
○ 緊張する子だったが,迷いながら楽しそうにやっていて,少しコミュニケーションがとれたようだった。(不登校の子)
○ 相談室の子どもと。相談室登校の子どもたちが明るく元気になってきた。
○ コラージュをしている間は集中することができる。
○ 貼りながら楽しんでいたり,その絵をもとに子どもとやりとりなどすると,子どもが喜ぶのがわかる。
子どもとの関係
◎ 表面では見えない部分を感じることができ,その子理解の一つになった気がする。何より本人が「楽しかった。またしたい。」と言ってくれました。
◎ できあがった作品をほめると喜んでいた。そして「またしてみようかな」という意欲につながった。
◎ 保健室来室時の子どもとコラージュをきっかけに話をする機会ができた。
◎ 子どもの状況(内面的なこと,こころのエネルギー状態)を把握するのに役立った。
◎ 子どもたちの自己存在感の高まりや共感的な態度の育成につながった。
◎ 口数が少ない子どもだったので,内面的なもの(興味,思っていること)が少しわかったようだった。
◎ 対象児が不器用さもあるので,ボックス法で準備した素材を使った。時間や活動の制限が多いことがあるので,ボックス法は取り組みやすい。
◎ なんとなく子どもの気持ちに近づいているような気がする。
学級全体での実施
子どもの様子
○ 学級開きのとき実施。「男女,学年全体の仲間づくりがうまくできておらず,友達間のトラブルが大変多かったという(中学校)新1年生」と聞いていたため,グループでのコラージュを通して少しでもお互いを認めあうことができればと思い,実践した。教室の雰囲気が明るくなったような気がする。生徒の中には「またやりたい」「次はいつするの」という声も多数聞かれた。
○ 生徒は自分の内面がほんの少しのぞけたようだ。集中しておもしろがって行っていた。
○ 生徒たちは自分の作品に愛着を持ち,教室に飾ってほしいとねだった。
○ 学級で授業中集中できない子どもがいた時,クラス全体で。普段集中できず立ち歩く子どもたちが,一斉に取り組むことができ,教師側も子どもも良さを再確認することができた。
○ 内面が持っているパワーを感じることができた。無言で実施したが,自分と向き合う時間になったと思う。
○ 最初自己表現の苦手だった生徒が,後半になると自分が意見を言えるようになってきた。周囲の子どももそのことを受け容れることができるようになった。
・なかなか言葉にできない子も,コラージュという一つの方法で,自分の気持ちを表現することができた。
○ シェアリングを通して,普段あまり話さない子ども,関わりが持てたり,お互いのよさを認め合うことができた。
○ 子どもたちは楽しく取り組めたようです。友だちの表現に感心したり,驚いたりした場面が見られた。初めての子どもの中にどうしていいか悩んだこともあったようだが,2回目以降は表現できていた。
○ コミュニケーションの材料になる。
○ とても集中して楽しく活動することができた。グループ内の友達にほめてもらうことで大変喜び,逆に友達のいいところを見付ける原動力になったようだ。
○ 実施後は子ども達の顔も和らぎ,次回を期待する声も聞かれる。
子どもとの関係
◎ SAと一緒にしたので,作業中の様子や作品から,普段知ることのできない面に気づくことができた。
◎ 生徒の今の状況(心の状態)を知るきっかけになった。