【ねらい】 |
◎ この時期の子どもは,言葉による表現が未成熟で,自分の思いを言葉で十分に表現したり他の人に伝えたりすることが苦手です。そんな子どもたちに,言葉によらない,遊び的な感覚で自己を表現する場を与えることができます。一方教師は,作品を通して子どもの内面(今興味のあること,その子を取り巻く環境など)を感じ取ることができるでしょう。
◎ この時期は比較的限られた友達と遊ぶことが多く,自己中心的な面も見られる時期なので,他の友達との交流の促進も大きなねらいとなるでしょう。シェアリングを通して,友達の作品を見て感じ取ったり,友達の気持ちを聞いたりする機会にもなり,他者理解につながります。
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◎ 身体的には第2次性徴の時期をむかえ,体の成長に心の成長が追いつかず,アンバランスな状態の子どもがいます。また,大人に対して反抗的な態度をとってしまうことがあります。友達関係が重要になってきますが,一方学習面や運動面でも個人差が広がり,自信をなくして自己肯定感が低くなってしまう子どももいます。そんな子ども達に,言葉によらない方法で自己表現させることは,不安やストレスの解消につながります。教師にとっては,話したがらない子どもの内面を理解する手がかりになるでしょう。
◎ 初めは個人コラージュでしっかり自己表現させます。心のリラックスをはかり,シェアリングを通して他者とのコミュニケーションを促進することになります。友達作りのきっかけにもなる,グループコラージュを取り入れてもよいでしょう。2〜4人ぐらい(ねらいによってはもっと多数)のグループで1つの作品を作ることで,制作・シェアリングを通して心の交流が促進されます。体育大会や修学旅行など行事に関するものや総合的な学習に関するものなど,テーマを与えて制作することもできます。 |