教科「情報」と入試との関係
Q1. 今後大学入試センター試験に普通教科「情報」が導入される見通しはあるのですか?
A1. 平成15年6月4日・独立行政法人大学入試センター発表によると、「普通教科・情報」については、
「高等学校における教育の実態等を十分に踏まえる必要があるため、出題の可能性について引き続き
検討する」こととし、平成18年度から当分の間は出題の対象としないという決定です。
ただし、専門教育を主とする学科における履修科目の出題について配慮することを基本方針としており、
現在実施されている「情報関係基礎」は、農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報及び福祉の8教科
に設定されている情報に関する基礎科目が出題範囲とされています。内容的には、普通教科情報の
「情報B」という科目にあてはまりそうです。
文部科学省の見解に置いては、履修者が圧倒的に多い「情報A」は実技科目の要素が強く、パソコンの使用
解説書のようで、学習内容にばらつきのでる可能性や、学習内容を練り上げていく新教科で、試験を行えば、
試験向けの指導を誘導してしまう恐れがあることが指摘されました。
(参考)情報に関する基礎科目
農業科:「農業情報処理」
工業化:{情報技術基礎」
商業科:「情報処理」
水産科:「水産情報技術」
家庭科:「家庭情報処理」
看護科:「看護情報処理」
情報科:「情報産業社会」 ※(専門教科情報の科目)
福祉科:「福祉情報処理」
Q2.大学入試センター試験を導入していない大学や、すでに導入している大学での2次試験については、今後教科「情報」
が試験科目に取り入れられるのでしょうか?
A2.東京農工大学では情報コミュニケーション工学科の2006年度の入学試験で、教科「情報」の試験を行うことが決定
しており、入試問題作成の参考とするため、平成15年12月27日同大と愛知教育大学で2回目の施行試験が行われ
ました(1回目は同年7月に実施)。それ以外の大学については今のところ動きがないようですが、今後注意が必要です。
関係機関へのリンク
◆独立行政法人大学入試センター
(平成18年度からの大学入試センター試験の出題教科・科目等について−最終まとめ−)
◆「情報関係基礎」の過去問と解答