教師の願い

授業A
 2つの価値の間で葛藤することは,生きていく上でよくあることです。そして,葛藤の後,私たちは自分の行動を決定する「判断」を要求されます。下したその「判断」が,浅く一面的な考えに支えられているか,深く多面的な考えに支えられているかによって,その行動の影響を受ける人の幸せを左右する場合もあります。

 また,中学生の時期は,「規則」の必要性や「思いやり」の大切さを理解してはいるものの,素直に表現できなかったり,反発したりすることもある時期です。しかも,「規則」についても「思いやり」についても一面的な見方にとどまり,深い思考の上に成り立つとは言い難いことも多いのではないでしょうか。

 生徒たちに,関わる人すべてにとってよりよい方向を模索し,深く考える態度を養い,判断を下す力を身につけてほしいと願って,授業Aを考え,実施しました。