資料のあらすじ

授業B
「弓の矢」
(学研 中学生の道徳1年
   「かけがえのないきみだから」より)
 工場医をしていたO先生は,会社の方針に反発して退職する。その後,彼の前には2つの道が開ける。一つは,大病院に勤め,豊かな生活のもとで技術を伸ばす道,もう一つは,下町で,経済的に苦しい人たちを診察する医院を開業する道である。…二つの選択肢の前で悩む日々が続く。

 そんなある日,彼の脳裏に,幼い頃おじさんに言われた言葉が浮かんだ。「人間は,弓のような生き方をしなくてはいけないぞ」

 下町での開業を決意した彼は,奥さんにうち明ける。奥さんは,笑って「あなたらしい」と言って賛同する。こうして,昭和5年「O医院」が誕生した。