1 題 材 日本の伝統音楽に親しもう |
|
2 教 材 「さくら さくら」「さとうきび畑」 |
|
3 指導観 |
和楽器といえば,箏,三味線,尺八,篠笛,太鼓などがあるが,今回は箏を中心としたアンサンブルで,和楽器のよさを味わえるカリキュラム作りや教材の開発を研究してみた。教材開発については,興味・関心の度合い,各パートの難易度,楽器の編成,学習の形態について十分考慮した上で行う。また,箏曲を全員履修させることで和楽器のよさを味わわせることに力を注いできた。今までの取り組みからさらに発展して,和楽器を中心としたアンサンブルを取り入れることにより,生徒が工夫を凝らした新たな響きの音楽を楽しむことができるのではないかと思う。このことが,日本音楽のよさを味わうことにつながり,伝統音楽という重さに縛られない順応性,創造性のある日本の伝統音楽に改めて感動できるのではないかと思われる。
本学級には,全4時間扱いで指導にあたる。アンケートを実施したところでは,日本音楽についての理解が不十分で,和楽器の経験もほとんどないようである。箏をとおして日本音楽の良さを少しでも体得させ,今後の日本の伝統音楽の学習へとつなげていければと思う。授業では,まず,箏本来の曲を演奏させることから始め,簡単なアンサンブル活動へと発展させていくことに焦点を当て指導していきたい。曲についても,比較的演奏しやすく,かつ,アンサンブルに適したものという理由で選曲した。 |
|
4 指導目標 |
(1) 日本の伝統音楽について理解し,箏を中心としたアンサンブル活動を通して日本の音楽の良さを感得させる。 |
(2) 日本の伝統楽器である箏について理解し,基礎的な演奏技能を習得させる。 |
|
5 評価規準 |
ア 日本の伝統音楽について関心をもち,意欲的に理解しようとしている。 |
イ 日本の伝統音楽である箏の音色の美しさや箏独特の響きを感じながら,表現の工夫をすることができる。 |
ウ 箏の基礎的な奏法を理解して,演奏技能を習得し,また、積極的にアンサンブルに取り組むことができる。 |
エ 我が国の伝統音楽の良さや美しさを理解し、鑑賞することができる。 |
|
|
6 指導計画(全4時間) |
|
第1次 |
第2次 |
第3次 |
第4次(本時)
|
学
習
内
容 |
◆日本の伝統音楽の鑑賞
「六段の調」
「春の海」等
◆箏の基礎知識,演奏
技能習得
・箏の各部名称
・構え方,座り方
・弾き方
◆平調子について
◆やさしい入門曲
「さくらさくら」 |
◆前時の復習と応用
「さくらさくら」
◆箏を中心としたアンサンブル
・楽器編成
・アレンジパター ン
の選択
・個人練習
(楽器〜AR,シンセサイザー,打楽器,ピアノ等) |
◆箏を中心としたアンサンブル活動
「さとうきび畑」
|
◆箏を中心としたアンサンブル発表
「さとうきび畑」 |
|
|
7 本時の目標(4/4) |
(1) 協力してアンサンブルの練習に取り組ませ,演奏技能を高めさせる。
|
(2) 箏の響きが生かされるような,調和のとれたアンサンブルの発表をさせる。 |
|
8 本時の展開 |