例文を読み比べさせ、異なる 立場の考えに触れたり、反論 を入れることについて考えさせる

 ※ 授業では,例文を縦書きの原稿用紙に印刷したものを拡大して提示

例文1 例文2
〈その場所にある一つ一つを紹介〉
 児童が,公園や学校等を紹介する際の文章モデルとして使用する。
 段落を並列的に並べて説明する文章のモデルとして,ここでは,公園の中にある「草・木」「遊具(ブランコ,すべり台,アスレチック)」「広場」を並列的に紹介している。中でも,「遊具」についての話題を話の中心として詳しく書いており,公園の中にある遊具を使って,どんな遊びをしているか,各遊具ごとに説明している。
 また,項目ごとに書き進めるミニ作文の指導にもつなげやすいように,それぞれの段落で説明していることやその段落の役割が分かりやすいようにしている。
〈施設をいろいろな面から紹介〉
 武雄温泉等の施設を紹介する際の文章モデルとして使用する。
 一つの場所を多面的に説明する文章モデルとして,ここでは,施設を「広さ」「部屋」「利用のされ方」といった面から紹介しており,中でも,「利用のされ方」についての話題を話の中心として詳しく書いている。
 読み手の関心を引くエピソードの入れ方,場所の説明の仕方,大きさや広さの説明の仕方が分かりやすいようにしている。
 また,項目ごとに書き進めるミニ作文の指導にもつなげやすいように,それぞれの段落で説明していることやその段落の役割が分かりやすいようにしている。
      やえみぞ公園

 やえみぞ公園は,わたしのお気に入りの場所です。
 やえみぞ公園には,たくさんの木があります。花もさいているし,草も生えています。しぜんがいっぱいです。そこにいると,いい気分になります。
 公園にあるブランコのはしっこに乗って,大きくゆらすと,足がさくらの葉っぱにつきます。とてもおもしろくて,何回もゆらします。お友だちに「見て見て」と言います。お友だちと交代すると,お友だちも「見て見て」と言います。
 すべり台は三つあります。一つは,上からすべると,たてにすべっているのがななめになるので,とてもこわいです。もう一つは,手で持つところが高くなっていて,落ちる心配がありません。さいごの一つは,すべるところが木でできています。すべるのははやいけれども,ちょっとビリビリして,電気が体にくるみたいです。 
 すべり台のよこには,アスレチックのような遊具があり,そこでは,小さい子たちがよく遊んでいます。アスレチックのような遊具で遊ぶのもおもしろいです。
 公園には,運動場みたいな広場もあります。学校の運動場よりは小さいけれど,そこでは,かけっこができます。小さな石が多いので,すべりやすくてころびそうになることもあります。でも,おにごっこやかんけりなどいろいろな遊びができます。かくれんぼは,木がたくさんあるので,そこにかくれることもできます。広場のよこにはベンチもあるので,遊んでちょっとつかれた時には,お友だちとおかしを食べたりしながらひと休みします。
 このようにやえみぞ公園では,遊具などでいろいろな遊びができるので,たくさんの人が来ます。小学生だけでなく,小さな子どもも来ます。
 みなさんも行ってみてください。楽しいことがいっぱいありますよ。
   とすスタジアム

 みなさん,とすスタジアムって知っていますか。スタジアムとは,サッカー場のことです。とすスタジアムは,とす駅のすぐ近くにあります。
 スタジアムの広さは,たて百二十五メートル,よこ七十八メートルあるそうです。それは,ぼくたちの教室百三十五個分の広さにもなります。
 スタジアムには,いろいろな部屋があります。一階はトレーニングルームという,練習をする部屋です。この部屋は,北と南に一つずつあります。そして,二階には売店とトイレがあります。その上の三階には,放送室があります。なぜ放送室が三階にあるかというと,スタジアム全体が見下ろせる場所だからだそうです。また,スタジアムが一番見えるところには,えらい人たちなどがすわる特別席があります。ここには,全日本のかんとくのあのジーコかんとくもきたことがあるそうです。
 スタジアムは,サガンとすというチームのれん習や,プロサッカーのし合によく使われています。そのほかにも,少年サッカーやラクロスというスポーツ,グランドゴルフの大会や音楽のコンサートも行われています。
 スタジアムの人に聞いて,おどろいたことがありました。それは,スタジアムウェディングといって,スタジアムでけっこんしきをする人もいるということです。広い緑のしばふのグランドでけっこんしきをするなんて,ちょっとスターになったようないい気分なのかもしれませんね。
 このように,とすスタジアムでは,いろいろな楽しみ方を見つけることができます。みなさん,ぜひとすスタジアムに一度来てみてください。